春の光
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百人一首にも取られた紀友則の
ひさかたの光のどけき春の日に
しづごころなく花の散るらむ
は古今和歌集春下に収められた作です。これは桜の花が散るのを見て詠んだもので、季節は春の盛り。今なら4月の歌です。
その時期を友則は「光のどけき」と言いました。こののどかさと対照的に「しづごころ(落ち着いた心)」がないのが散る桜だというのです。
やはりおもしろい一首だと思います。
友則は春の特徴として
光
に注目していますが、確かに春の光は独特のものがあるような気がします。
まだ晩冬ではありますが、最近散歩していると明らかに真冬とは違った光の色を感じます。
↑応援よろしく!
気温はまだ真冬並みでも、光は確実に春の兆しを教えてくれます。
なんと言えばよいのか、光に
生気
を感じるのです。
その光に映える草木や川の水の色ももはや春のはじめのように感じられます。
気温はあとからついてくる感じです。
先日、図書館に行って、平安時代の文学に関する本を借りてきました(さいきんはめったに本を買いません)。その時、何となく館内をぶらついて、春の光に誘われるように演芸、じゃなくて園芸のコーナーに足が向きました。
すると、ある本が
「私も借りて!」
と呼ぶのです。それはプランターでの野菜作りの本でした。
仕方なく(笑)借りて、帰宅すると平安時代の本はそっちのけで、もう少し暖かくなったら何を植えようかな、と夢中になってその本を読んでいました。
- [2013/02/13 00:00]
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コメント
図書館
本は買って読むものだと思ってました。恩師からも「お金を出して買った本は読む。だから買うように」と言われた記憶があります。
でも、これは誤解でした。引越しを機に蔵書をすっかり処分しました。芸能関係だけは、しっかり残しました(笑)
いまでは”図書館派”です。
近所の図書館(文雀師匠宅前)は親切で、未購入の新刊書でも購入希望すればかないます。選考で落ちれたときにはダメですが、だいたい買ってくれます。購入希望のカードに記入するときは、七夕の短冊に願いを書く気分になります。ちっちゃい夢ですね(笑)
♪やたけたの熊さん
お金を出して買った本はそのうちに読む。しかし図書館から借りてきた本は2週間以内に読む。
私もそんな昨今です。
本を買うお金もないので今はもっぱら図書館頼み。
都会暮らしの熊さんに比べ、私の住む町の図書館は規模が小さいですが、自分では絶対に買わない理系の本などもけっこう借りて読むのです。読まないのはビジネス書。経済関係。苦手なんです。あとは人生訓や自己啓発の本も読まみません。情けなくなりそうなので(笑)。
春の光
私は、小川のせせらぎが柔らかく感じます。やはり光の具合だと思いますが、冬の小川は硬い光を放ってるように見えます。
本は、時代小説専門で文庫本ばかり、図書館は、近くにありますが行った事無いので、恥ずかしながらシステムも分かりません。
続・図書館
意外に思われるかと思いますが、いわゆるビジネス書はほとんど読みません。世界経済がなぜこうなっているのか、世界の政治経済がどう変わっていこうとしているのか、みたいなのは読みますが、「早起きして同僚に差をつける」や「上司に受ける10か条」(いま適当な名前を付けました)みたいなハウツウ本のようなのは体質的にキライです。あとは人生訓。あれもキライです。「人間だもの」みたいなの読むと「オレのことは放っといて!」と叫びたくなるのです(笑)
ちなみに今年になって読んだ本は・・・「私は河原乞食考」小沢昭一、「てくてくカメラ紀行」石川文洋、「大往生したけりゃ医療とかかわるな」中村仁一、「極道まんだら」永六輔、「アフリカ大陸一周ツアー」浅井宏純、「売笑三千年」中山太郎。すべて図書館でお借りしました。「極道まんだら」、「売笑三千年」など、とっくに絶版になっています。ありがたいことです。
昨日から「上方芸能」187号を読み始めました。藤十郎さん復活編です。これは定期購読30年。お代はキチンと払ってます(笑)
♪花かばさん
近所の川(逆瀬川)は水がありません。
川らしい川が減っているような気がします。特に小川と呼ぶべきものが。
時代小説も私は図書館で借りる単行本ばかりです。時々落書きがあるのが不愉快ですが。
♪やたけたの熊さん
それそれ、その世界経済がなんじゃらかんじゃら、というのが理解不能なのです。
難しそうです。
小沢昭一さん実は読んでいません。早速明日にでも探しにいきます。
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