書き写し 

まだ授業が始まったばかりで、特に新1年生はやる気満々ですから、授業で「これをしましょう」といったことは必ずきちんとこなしてくれます。
「え~!」なんていう声は上がらない(と思っています)のでありがたいです。
今年は試みに最近はやり(らしい)

    「天声人語」

の書き写しをしています。
ただ単に書き写すのではなく、筆者は文章のどこに工夫をしているかを話して、その工夫を後追いするように写してもらっています。
たとえば擬人法や比喩、引用などのレトリック、ひとつの文章の長さ、漢字の使い方などなど。
別に天声人語でなくてもよいのです。
「編集手帳」でも「余禄」でも「サンケイ抄」でも。その新聞の看板になる

    一面コラム

の文章を読んで書き写して見ましょう、ということなのです。
一面コラムはその新聞社のベテラン記者が書きますので、ある程度のレベルの文章はできています。教材にはまずまず便利なのです。
多くの読者が対象ですので、読んでもらうための工夫はなかなかのものです。学生が真似ることで参考になる場合もあると思います。

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まず用いたのは4月14日(日)のもので、淡路島での地震について書かれたものでした。
こういう文章の場合、内容は往々にしてありきたりの「災害に備えよう」というスローガンに終始しがちですが、この日は「天災は忘れたころにやってくる」「備えあれば憂いなし」という金言をあえて否定してみせて、

    常在戦場

の心構えを説いていました。
400字詰原稿用紙で20字×33行。だいたい1行1分(1字3秒)で書くと30分ほどで書ける計算で、実際その通りになりました。
丁寧に書くこと、字はマス目をじゅうぶんに使ってゆったり書くこと、誤字を犯さないように、自信のない文字は原文をよく見て書き写すこと、なども注意しておきました。
提出してもらったものを家に持って帰って細かくチェックして来週返却するつもりです。
とかく

    手書き

をしない、写すことをしない時代ですから、あえてこういうことも試みながら、しかしもしうまくいかなければまた何か方法を考える、ということの繰り返しを続けます。
「近畿地方」の「畿」、「太鼓判」の「鼓」、「肝に銘じる」の「銘」など、わかっているようで意外に間違ってしまう文字です。そういうことに気づくのもまた大事なことかもしれません。
文学の授業がしたいです。歴史の話をしたいです。しかしそういうぜいたくはもはやいえない時代です。私もまた「天声人語」のお世話になります。

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