春は何色? 

日本文化の授業で四季と方角、四季と色などについて話しました。
春は東、夏は南、秋は西、冬は北。こういう考え方は風の向きともおおむね一致するのでなんとなく学生は分かりやすかったようです。
「では色はどうでしょうか。みなさんは春というと何色をイメージしますか?」と尋ねると、一番多い答えは

    ピンク

でした。なるほど、そういえば桜の季節。それでピンクの印象が強いのでしょうね。
ただし、日本古来の感じ方では、そういうわけには行かないですね。これは中国の五行思想から来ていて、そういう色ではないのです。もっとも、仮に日本独特のものでも、昔の桜は今のような「桜色」のイメージは強くではなかったでしょうから、ピンクというのは当たらないでしょうね。
夏に関しては、学生は「青」だと言います。これは海の色でしょうか。
「実は、春=青、夏=朱、秋=白、冬=玄(くろ)なのです」というと学生は不思議そうな顔をしていました。
ただ、「青春」とか「北原白秋」なんていうと「ああ、なるほど」という顔をしていましたが。
青龍、朱雀、白虎、玄武の話もしましたが、どうもこの中では「青」の感じ方に違和感を覚えるようです。それで、例えば高松塚古墳の青龍の写真を見せると納得します。

図1
↑高松塚古墳「青龍」

これはどうみても「緑龍」です。
青の感覚が今と微妙にずれるのでしょうね。もちろん今でも「青々とした草」「青信号」などと言いますから、

    

は我々の感覚の中にも残ってはいるのですが。

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「秋は赤、冬は白」という答えも多かったのですが、これは秋=紅葉、冬=雪の印象が強いからでしょうか。
話のついでに、会津戦争の際の

    「白虎隊」

にも触れました。知っているかどうか疑問だったのですが、けっこう知っていました。
会津にはもちろん「青龍隊」「朱雀隊」「玄武隊」もありましたが、それは知らなかったようです。白虎、朱雀、青龍、玄武の順番に年齢が上がっていきます。
北原白秋は少年時代に仲間と雑誌を発行するに際して、同人たちとともに「白」の字の下に一文字をつけるペンネームを採用しましたが、その時に「白秋」としたようです。「薄愁」「射水」などのペンネームも使いましたが、結局はその少年時代の名前に戻ったわけですね。
来週は十干十二支の話もしておこうと思います。

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コメント

春の色

私の目では、春の始めは、萌黄色その後常盤色と感じます。

やはり青~緑系統ですね。
学生が桜は梅の花からピンクを連想したように、春の色はやはり植物の色であることが多いようです。

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