学生から教わること 

看護学科の学生の中にとても熱心に日本語について勉強する人がいるのです。
いわゆるスキル科目に過ぎないのに、座席は一番前で必死にメモを取っています。
漢文が得意らしく、漢字もよくできます。多分、漢字の知識については私以上だと思います(なにしろ、漢字検定1級を持っているそうですから)。
敬語のテストをするとほぼ満点。「なんで看護学科なの?」と聞きたいくらいですが、おそらくそちらの方面の勉強もよくできるのでしょう。
もちろん学生ですからまだまだ間違うことはあり、つい先日も「擬古文」のことを「擬固文」と書いていました。「凝固」しちゃうわけではないのですが(理系ならではの間違い?)、まあそれくらい間違えてくれたほうがかわいげがあります。
彼女がこんなことを言っていました。

  「すべからく」を「すべて」の意味で使う人が増えています。
  漢文を勉強しなくなって「すべからく~べし」というのを
  習わないから、雰囲気だけで使っているのだと思います。

恐れ入ります。もう何も言うことはありません。
また最近「やるせない」を丁寧に言おうとして「やるせません」と言っている人があったとも教えてくれました(ネット上の文章にあったとのこと)。
彼女には私の体調が悪いときに授業を代わってもらいたいくらいです。

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その他、最近見かけることの多い誤りとして

  うろ覚え⇒うる覚え
  延々と⇒永遠と
  せざるを得ない⇒せざる負えない
  やむを得ず⇒やもうえず

などが気になると言っていました。彼女が言うには、若い世代では誤用の方が多いと思うとのことでした。正しい言い方を分かっていてわざと誤用しているのでもないようです。
そして彼女の結論は

  疑問に思ったらこまめに辞書を引いて確認すること

だそうです。
私は一体この学生に何点をつければいいのでしょうか?
こういう学生を目の前にすると、私としては「これで教員といえるのだろうか」とやるせません(?)。

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コメント

なるほど…

誤用してる日本語も文字で書くと
なるほど、納得です。

でも、誤用の方が大衆に広まれば
本当に正しい日本語が通じなく、
やがてはその日本語が辞書に載る時代がくるかもしれないんですよね。

疑問に思えず(だから辞書までたどり着かない)私みたいな若者に(?)語源を含めて解説いただきたいです。

♪まゆみんさん

先日はわざわざありがとうございました(以上、業務連絡)。
現代だけではないのですよね。江戸時代の人も「いとほし」(「気の毒」の意)を「いとしぼ」とひっくり返して言いました。最近「雰囲気」を「ふいんき」という人が増えているのに通じそうです。「独擅場(どくせんじょう)」→「独壇場」など、誤用の一般化はある程度はやむを得ないのですが、私はしつこく本来の形にこだわり続けます。
まゆみんさんは若者言葉も自由自在だし、丁寧な言葉も使えるし、まゆみん語も編み出しますよね。

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