じゅんぷうまんぽ 

最近の学生が「雰囲気」を「フインキ」と発音することはかねがね聞いていました。
このブログでも以前こういう話を書いたことがあります(⇒こちら)。
悪貨が良貨を駆逐するごとく、間違った言葉遣いはどんどん本来の言い方を追い出そうとします。
最近聞いた話ではテレビCMで「やわらかい」を(もちろん意図的にでしょうが)

    やらわかい

というのがあるそうです。
ところがこれも意外に多くの人が子どものころはそう言っていたというのです。関西では「やらかい」ともいいますが、それともまた違うのです。
「新(あたら)し」も、もとは「あらたし」でしたが、平安時代に「惜し」を意味する「あたらし」とのあいだに混同が起こり、次第に「あらたし」は滅んで「あたらし」にとってかわられることになりました。「あたらし」は本来は「当たる」からできた形容詞です。そばで見ていて立派だな、と思ってあんなふうになればいい(当たりたい、該当するようでありたい)のにな、ということから「惜しい」気持ちになるわけです。
ですから、「やわらかい」もいずれは「やらわかい」に取って代わられる可能性はあるのですね。

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しかし学生には今のところ「『ふんいき』と発音するほうがよい」と言っています。やはり就職しようかというときに「ふいんき」と言っていると軽く見られるというか、だらしなく感じられるかもしれません(そういえば、「だらしない」も本来は「しだらない」だったといわれていますね)。
そんなときに「パソコンで『ふいんき』と打っても『雰囲気』とは変換されないでしょう」というのはけっこう

    殺し文句

になります。「そういえばそうだな」と学生に思わせればこっちのもの(笑)です。
ところが、です。最近は「ふいんき」と打つと「雰囲気」に変換してくれるものがあるのだそうです。「Google日本語入力」を使うと「ふいんき」⇒変換⇒「雰囲気」になるそうです。
ほかにも「じゅんぷうまんぽ」と打つと

    順風満帆

と出てくるそうです。この間、学生にこの話をしましたら顔を見合わせて「『じゅんぷうまんぽ』でいいんじゃないの?」という反応でした。これもそのうちに間違いではなくなってくるのでしょうか。辞書に「じゅんぷうまんぽ【順風満帆】 物事が思い通りに運ぶこと。以前は「じゅんぷうまんぱん」といっていた」なんて載る日が来るのでしょうか。

Googleさん、便利と言うか、困ったというか・・・。

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コメント

日本語

題名を見て、意味が解らず、「???」のまま本文を読み進めていって、ようやく判明しました。

時代と共に、言葉が変わっていくのは仕方のないこととはいえ、やはり、明らかに間違った読み方や使い方が、多数決のごとくまかり通っていくのは、納得できないというか、腑に落ちないというか…(-.-;)

正しい日本語は大切にしていきたいものです☆☆☆

♪桂舞雀さん

言葉や文字が変化していくのはある程度はやむを得ないことですね。
でも、私は「じゅんぷうまんぽ」や「ふいんき」が正しい日本語になる日まで生きていたいとは思いません(笑)。

「じゅんぷうまんぽ」は単なる若者の間違いではないですよ。私は1959生まれで、東京の世田谷育ちですが、最初は「・・・まんぽ」と習いましたし、皆そう言ってましたね。それが突然、昭和40年代の初め頃、国学の権威の差しがねか知りませんが、テレビ業界が一声に⦅「」は間違いです。正しくは「」です。⦆と言い出して、ひっくり返されたんです。最初は皆「ぱん」と言うのは面映ゆく、次第に「ぽ」と言うのが恐ろしくなって行きましたね。皆さんの様な無知な人が増えたからです。権威による言語統制でしたが、誰も反発出来ませんでしたよ。思うに、「じゅんぷうまんぽ」よりはそっちの方がいいかな、という暗黙の了解だった様に理解します。

  • [2017/04/19 16:04]
  • URL |
  • じゅんぷうまん
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

♪じゅんぷうまんぽさん

そうですか。いろんなかんがえがありますね。

忖度は 気遣いっぽいフインキで あらまほしけれ。

ご無沙汰しております。
GWは、センセの貴著にどっぷり身を委ねて、とても楽しかったです。
本当に、ありがとうございました。

今更ですが、センセと呂太夫さんのご関係もさることながら。
関係者の方々とも、きっとそうなのでしょうが。
絶妙な緊張感と尊敬が、センセの文章のあちこちに垣間見られて。
感じたことの無い空間を漂えます。
不思議な時間が流れる本です、まるで自分が聞き上手になったかのような気分になれます。

と、果てしない希望は、脇に置きまして。

センセと、わたくしを繋いでいる、この、我が家の優秀なパソコン君。
10年ほど前に、富士通さん家の秘蔵っ子として、我が家に鎮座なさって居られます。

小脇に抱えられて新幹線で移動することもなく。
シャッシャ携帯(スマホと言うらしい・・)どころか、
パカパカ携帯(ガラ携?この字であっているのだろうか?)と、すらも、
連携する気が全く無い、旧世代のパソコン君だからでしょうか?

センセが掲げられた、件の新語、ふいんき。

我が家のPC君は、
hunnikiを、フニキ→huniki (hunnのnを二回叩かなかった)と、入力しても。
雰囲気と変換してくれる、お利口さんですが。

ものは試しで、huinnki (ふいんき)と、ローマ字入力でキーボードを叩けば。
一次変換が導いてくれたのは、

不いんき 、でした。

ほほぉ、そりゃまあ、そうだろうねぇ・・。
これは富士通さんではなく、MS-IMEという辞書ツールの回答なのでしょう。
偉いぞ、米国生まれなのに、随分と頑張ったね、と、受け流しまして。
変換を確定せずに、今一度、huinnki (ふいんき)と再入力したらば・・。

???何故だ?過去の入力から何を学んだのだろう?

負陰気

センセ、こんな言葉、あるんでしょうか?
と、その前に。

わたしは一体、このPCで、どれだけ?
負を纏った陰気な言葉を綴っていたのでしょうか?

ああ、やんわりと毒舌を誤魔化しているつもりなのに、
優秀な辞書ディスクは、気持ちを察してくれているのでしょうか?
(いや、誤魔化せていないから、そう変換させたのだろう、多分)
恐るべし、マイクロソフト・・。

不いんきの二次変換が、負陰気って・・・世も末の果ての、果てヤンカ。
(そして、その後にはhuinnkiの全角半角の羅列、これは親切なのか?)

因みに、最先端のシャッシャ携帯をお持ちの、サブマリンさんに。
ね?何でもいいから。 ふ、い、ん、き、って入力して、変換して見て?
何が最初に出る?と試して貰ったところ。
サブマリン曰く。

赴任期、赴任期間、赴任旅費、あ?これ何だろ?
フニンいけって、何?何処にあるんだろ?

それは恐らく、不忍池と書いて、しのばずのいけ。
だろうねぇ・・。
あなたに頼んだ入力文字は、ふにんき、ではなく、ふいんき。だったのよねぇ・・。

ま、そんな雰囲気を察してくれる筈も無いから、頼んだ私が間違いだったわ・・。
聞いたことの無い言葉を、あえて、最新機器で入力して見て欲しい、この気持ち。
フインキだけでも察して欲しいものだわ・・。
(AI知能っぽいフインキの伴侶が、是非とも欲しい)
 
長々と、失礼いたしました。(標題の一句こそ、雰囲気で読み捨てて下さいますよう、お願い申し上げM・・・)逃げよ。

  • [2017/05/09 16:29]
  • URL |
  • 押し得子、です。
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

♪押し得子さん

私のシャッシャ携帯だと、「ふいんき」と打って一番に出てくるのは「雰囲気」です。かなり前から、学生が「ふいんき」でも変換できる、と言っていましたが、なるほど出てくるものですね。
学生がよく「違うくて」と書くので、「パソコンでは「血が憂くて」と変換されたよ」と話すのです。これはかなり不気味な変換です。
本を読んでくださってありがとうございました。

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