ピート・ローズ 

昨日はイチロー選手のことを書きました。
オリックス時代は流し打ちよりライトへの二塁打が印象に残っています。すばらしい勢いでボールが飛んでいきます。
3999本目のヒットはみごとなピッチャー返し。

  ヒットはこう打つ

というお手本のようでした。
そして4000本目はレフト前。打ってすぐにイチロー選手は一塁までの走りを楽しむようにスピードを落としました。
どんな反応があるのか、戸惑ったように見えました。観客は立ち上がり、なんと、ダグアウトからは選手がぞろぞろ。試合が止まって祝福を受けました。二塁を守っていた川崎選手(トロント・ブルージェイズ)は外野から返ってきたボールを離したがらず、ひょっとしたら、ちょろまかして(笑)あとで直接イチロー選手に渡したかったのではないのかと思いました。勝手にボールをポケットに入れたらルール違反だと思いますから、実際はじっと見つめていたかったのでしょうか。
この記録は、しかし、メジャーリーグ4000本安打ではありません。いわば参考記録のようなものです。

1978年秋、アメリカからボストン・レッドソックスがやって来ました。中心選手は今も破られていないメジャー安打数記録をやがて打ち立てる

    ピート・ローズ

でした。レッドソックスが、というよりも、ピート・ローズか来る、というのでワクワクしたものでした。
日本では、まだ王貞治さんが現役。王さんはすでにハンク・アーロンの上をいき、800号ホームランも達成していました。
そこで、やって来たレッドソックスの選手に「王貞治をどう評価するか」という共通の質問が投げかけられました。大半の選手は「アメリカでもいくらか活躍できるだろう」と答え、それが精一杯の彼らのリップサービスだったようです。
なにしろ当時の後楽園球場は左右両翼が公称90メートル、実際はそれ以下だったといわれ、球場に入った選手はここで何本ホームランを打とうとメジャーの記録とは関係ないと思ったかも知れません。
ところが、ただ一人、王さんのことを

    グレイト

とだけ言った選手がいました。それがピート・ローズでした。一歳年長の王さんへの敬意も感じられ、私は感心しました。

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ところが、そのピート・ローズが、イチロー選手の記録にはかなり厳しい発言をしています。
昨日も少し書きましたが、「多くが内野安打で、イチローは

  世界一ラッキー

だ」「日本のレベルはアメリカの3A並みだ」「私がサイ・ヤング賞投手からどれほどヒットを打ったと思っているのか」「メジャーは移動が大変で、時差まである」「イチローはフォーボールを選ばない。私が同じことをしたらあと300安打増えていた」など、これでもか、というくらい、イチロー選手の日米通算記録は認めない、と言い続けているようです(ただし、マスメディアの書き方を100%信じた場合のことですが。私は大体七割くらいしか信用していません)。
でも、内野安打はラッキーでしょうか? 日本のレベルは確かにかつてはメジャーには遥かに及びませんでしたが、球場も立派になり、選手の体格や体力、技術も向上しました。
そもそも、イチロー選手自身が日米通算記録にはあまり執着していないようなのです。
ピート・ローズは野球賭博で永久追放になったままです。反省はしているそうで、許してもよいという世論もあるそうですが、まだそこまではいかないのです。

    72歳

になった彼は、記録にいささかかたくなになりすぎているのではないか。そんなことまで・じてしまいます。
かつて王さんを「グレイト」とだけ言ったあのピート=ローズはかっこよかった。イチロー選手の記録はメジャーの記録としては公式のものにはならないでしょう。
だからこそ、ピート・ローズには、「日米通算だろうがなんだろうが、イチローが4000本ヒットを打ったことは間違いないじゃないか」と笑って言ってほしかった。かつての野球少年はついそう思ってしまうのです。

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