東海道 

子供のころ、永谷園のお茶漬け海苔はちょっとしたぜいたくで、私は大好きでした。
今の子供は(大人も?)信じてくれないでしょうが、貧しかったので、半分使って残りを翌日に回して楽しみを二倍にしたりしました。
私は今でも食べ物を残すのが嫌いというか、そういう無駄は生理的に受け付けないのです。しみったれているといわれても、残したり捨てたりはできないのです。残すのは翌日に回すお茶漬け海苔だけ(笑)。
あのお茶漬け海苔のもうひとつの楽しみは広重の

    東海道五十三次

のミニサイズの絵(保永堂板)がおまけについていたこと。
たしか、あれを十枚くらい集めると五十三次すべての絵を送ってくれたのです。
小学校の頃ですが、それを手にいれて眺めるのが楽しみでした。五十三次といっても、江戸日本橋と京三条大橋もありましたから、五十五枚でした。
それで、日本橋、品川、川崎、神奈川、保土ヶ谷、戸塚……と覚えていくのです。また、絵を見てどこの宿かを当てて遊んだりもしました(ちなみに、誰も付き合ってくれないので、一人遊びです)。それだけで、今の子供の

    テレビゲーム並み

の面白さがありました。私の兄はまるで関心がなく、兄に取られる心配がなかった(笑)のも私には幸いでした。
いつの間にか、誰も顧みなくなったらしく、今はもうないようですね。
「外郎売」のせりふの中にも「川崎、神奈川、程ヶ谷、戸塚は、走って行けばやいとをすりむく、三里ばかりか藤沢、平塚、大磯がしや小磯の宿を七つ起きして早天早々、相州小田原透頂香」と、川崎から小田原まではこのせりふでも覚えられますね。

東海道新幹線が開通したとき、駅の数にちなんで「東海道十二次」などと表現していた新聞か雑誌の見出しを覚えています。当時は東京・新横浜・小田原・熱海・静岡・浜松・豊橋・名古屋・岐阜羽島・米原・京都・新大阪の十二しか駅がなかったのですね。49年前のことです。

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江戸の人は、遠くを見るときは西が多かったのではないでしょうか。
富士に詣でる、伊勢に参る、京に上る。すべて西にあります。
「西に富士が嶺、北には筑波」といいますから、西だけではなかったかもしれませんが、やはり東海道は天下の幹線だったでしょう。その東海道を鎌倉から入って西上、伏見から伊賀へと

    伊賀越道中双六

は舞台を移していきます。仮名手本忠臣蔵も和田合戦女舞鶴も鎌倉から京へ。
鎌倉は時代物浄瑠璃の発端や結末には欠かせませんが、山場はやはり東海道を上らねばなりません。そして、山場は世話の要素が濃くなります。「時代」の鎌倉と「世話」の他地方、でしょうか。奥州に行くこともあれば東海道中のこともあれば、都やその近辺を舞台にしたりします。

道中双六と言えば

    「恋女房染分手綱」

にも出てきますが、双六遊びの雛形として長らく愛好されましたね。もちろん京が「上がり」になります。
そういえば昔、先代勘十郎師匠の字、吉田簑太郎(当代勘十郎)の絵で道中双六が作られたことがあります。文楽劇場で売っていました。私も自分用とお土産用に買いました。
東京では「懐中稽古本」が通しのお客さんにプレゼントされたそうですが、大阪ではあの双六を復刻してプレゼントすればいいのに、と思ったりします。

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コメント

永谷園

>お茶漬け海苔を半分残して
わたしも子供のころ、同じことしてました(笑)

お茶漬け海苔のパッケージ。文楽・歌舞伎の定式幕のような柄が、なんともいえない安心感をもたらしてくれます。大相撲の懸賞でもおなじみです。

勘十郎さんの「道中双六」、欲しいです。文楽劇場の売店で販売したらいいですね。

♪やたけたの熊さん

やっぱり(笑)。茶碗も小さかったですしね。
懸賞の垂れ幕が土俵を廻る時、いくらNHKがカメラを退いても永谷園ははっきりわかりますね。

大変些細なことで失礼ですが、最近「やたけの熊」に改名されました?

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♪管理人のみ・・・さん

なんだか三回連続でしたので(笑)。ちょっと厄介なので、これはこのままで。
って、せっかく「鍵つき」コメントをいただいたのに、「管理人のみ・・」さんがだれかすぐにわかってしまいますね。

3回連続・・・

うへっ! 3回連続でしたか!
こりゃ重症ですね。

送信しようと思ったら、また「やたけや」になってました。あわてて修正。なんなんでしょうねぇ(笑)

♪やたけたの熊さん

「伊賀越」には松葉屋の瀬川。こちらは矢竹屋の熊さん、でどうでしょうか(笑)。
いっぺんに二枚目になりますが。
まあ、パッと見た目には誰もわかりませんから。

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