秋深まり 

中秋の名月は美しく観ることができました。と思っていたら、もう10月。今日(1日)は旧暦では八月二十七日です。深まる秋、という感じがします。「秋の夜長」といいますが、確かに秋は夜こそ深く感じるものの多い季節です。
同じような気温の春は、花や鳥の見える時間帯の印象が強いのですが、秋は月や虫の声が心にしみます。
「秋は夕暮れ」と言った人もいました。もちろん「夕べは秋と何思ひけむ」と詠じた人もいましたが、あれは山もとの霞む春の水瀬川を見渡した詠作で、その美しい風景を嘆賞しているのであって、寂しさを感じさせるものとは思えないのです。

    浦の苫屋の秋の夕暮

とはやはりかなり違った印象を受けます。色の濃さも違うような気がします。
五行では秋の色は白。北原白秋の名のとおりです。
色と言えば、あの中秋の名月の夜、Facebook や Twitter で多くの方が写真を撮ってアップされていましたが、その月の色のさまざまだったこと。茜、黄、銀、蒼。なぜ同じ日の月がこんなに違って見えるのだろうかと不思議な感じがしました。
「秋は夕暮れ」といった人は、なんと、秋の景物の最初にカラスを挙げていました。秋の空、カァカァとねぐらに急ぐ烏はゴミをあさったりコンビニ袋を狙ったりする不届きな(?)鳥とは別のもののようなあわれを感じる方も多いかもしれません。ねぐらに急ぐのはダンプカーだけではなかったのです(関西の中年以上の方のみご理解くださると思います)。
烏の次に挙げられたのは雁の連ね。江戸時代には広重によって

    月に雁

も描かれ、これは切手にもなりました。
月と雁とが一緒になれば秋の景物としては最強でしょうね。

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こんないい季節に生まれる人はさぞかし風流な人生を送るだろうなと勝手に想像しているのですが、今日が誕生日という方には

    川口松太郎
    ウラディミール・ホロヴィッツ
    服部良一
    椎名麟三
    江戸屋猫八(先代)
    
などがいらっしゃるようです。やはり芸術的・・実は芸術関係の人ばかりをピックアップしただけですが(笑)。
9月24日は吉田玉男師匠の命日でした。東京公演の後、地方公演が始まるまでの間で墓参りに一番適しているから本人が選んだのだろう、と、これは玉男師匠のご子息のおっしゃっていた冗談(を私が若干脚色したもの)です。
文楽はヨーロッパで曽根崎心中(杉本さん演出版)を上演され、地方公演になり、11月の公演に臨まれます。
秋はどんどん深まります。秋の陽はつるべ落としといいますが、秋の日の進み方はウサイン・ボルトも真っ青なくらいまっしぐらに冬に向かっていくのではないでしょうか。
季節の変わり目、なにとぞ皆様お大事に。

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