ご無沙汰の道頓堀 

朝日座があり、角座があり、中座があり。天牛のおじさんが座っていて、くいだおれがあり。
そんな道頓堀を知っている人も少なくなりました。

    昔はよかった

とばかり言っていてもしかたがないのですが、その後、道頓堀はどんどん様変わりして、芝居町の面影はほとんどないと言いたくなるくらいです。
私個人のことで言うなら、まだ歌舞伎の鑑賞に耐えられる頃は、それでも松竹座目あてに行きました。が、それもできなくなった今は、もう道頓堀にはほとんど縁がなくなりました。辛うじて今は水掛不動の法善寺横町を歩くくらいです。
何かの都合で道頓堀通りに入ると、ちょっと悲しくなって早足で通りすぎてしまいます。
不満だったのは私だけではなく、カーネル・サンダースさんもいつぞや嘆いて道頓堀川に飛び込んで姿を消してしまいました。
こんな具合になって、大人たちが徐々に道頓堀に

    見切りをつけ始めた

ような気がします。
キタや阿倍野に取り残されたような気になって、商店街の皆さんも必死なのでしょう。そこで、道頓堀川に救世主になってもらおう、とお考えになったようです。

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道頓堀をイベントゾーンにして、春から初夏にかけて船で催しをして、夏には9~10週間プールを開く。
そんな計画が発表されました。上質な大人の町を目指すようなお話ですが、大丈夫でしょうか。
道頓堀川は巨大な

    鰻の寝床

で、幅がありません。それで、春には船で音楽を演奏して次々に移動し、リバーサイドに3000ほどの座席を設けて鑑賞しながら食事を楽しんでもらうのだそうです。夜だけ? 寒そうですよ。橋の上から見たら無料ですか? 自由に散歩するだけの方がましかも。ブルーノートに行く方が充実してませんか? 何も川の上でやらなくてもよさそうに思うのです。全天候型にはできないわけですし、オシャレをした大人がつどう場所になるのでしょうか。
はっきりしたことは知らないのですが、船上パレード(?)のようなことは9月から翌年6月までという噂も聞きました。しかし、真冬にそれをして誰が立ち止まって観るのでしょうか。私の聞き間違いであろうと思うのですが。

プールは6月終わりから9月初めだそうですが、最初の1ヶ月は梅雨末期。「世界遠泳大会?」も実施したいそうで(費用、大変ですよ。第一、それっておもしろい?)、営業できるのは55日が限度でしょうか。リバーサイド全体の年間入場者目標は100万人といっても、プール自体は53万人を想定されているとかで、

    1日1万人

ですね。仮にそんなに入ったら、混雑して800mを泳ぐなんてことは無理でしょう。1万人って、どこからそんな人が来るのでしょうか?
ファミリー用に滑り台を設けたり、競泳用に50mで区切るようなことも考えられているようですが、深さ1.2m、幅10mで競泳に耐え得るのでしょうか?
狭いプールサイドでは事故や喧嘩が起こりそうな気がして仕方がありません。そんなにお客さんが入らなかったら事故はないでしょうけれど。
有名な建築家さんに設計してもらうそうなのでそれなりのものはできるでしょうが、せせこましいものができそうで不安です。
大阪市の特別顧問が音頭をとっていますから、事実上税金を使っています。ところが、大阪市は出資はしないとか。失敗したら地元が責任をかぶり、成功したら大阪市の特別顧問のおかげ、と宣伝する、というあり方が見えてきます。絶対に経済効果がある、というなら、なぜ大阪市は公設民営の道を選ばないのか、よくわかりません。
これから30億だか40億だかを集めるそうです。集まるならけっこうですが、私なら怖くて出せません。
料金は昨年は1時間1000円とか言っていましたが、安すぎるのだそうで、いつの間にか1時間2000円に。「今井」の社長さんなどは、それでもまだ安いと考えていらっしゃるようです。
そうそう、今井の社長さんは100万人どころか、もっと入る、とおっしゃっているようですが、そんなことになったら、プールの中で身動きがとれませんよ。
莫大な水と電気を使って何がしたいのか、いまだに理解できません。もう後には引けないのでしょうか。
私の考えが杞憂であることを、今井さんたちのために祈っておきますが。

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コメント

文化的な街並みとは・・・

大イベントを打ち上げて・・・などという時代は、高度成長期が終わり、そのあと文字通りあぶくのように現われて消えたバブル期の消滅とともに過ぎ去ったものと信じてました。

大阪市特別顧問の堺屋さん。あなたが経済産業省(当時は通産省)の若きエリートとして大阪万博で大活躍されたことは存じています。でも今は昔の物語。

はっきり言って無謀です。よしなはれ。あなたの名誉のためにも、よしなはれ。作ったものの、ほんの5年後には廃墟と化すことが目に浮かびます。

今夕、東京から仕事先の方が大阪に来られます。どこにお連れしようか思案してましたが、天満・中之島・北浜界隈にしました。わたしは今の大阪で、このあたりの街並みが、もっとも美しいと思っているからです。

♪やたけたの熊さん

天満、中之島、北浜。いいですね。
上質な大人の町というのは、言い換えるとお客様をもてなせる場かも知れません。

文楽が当然のようにあって連日大小の公演を披露し、歌舞伎劇場があって上方役者が根を張り、能舞台も誘致してプロ、アマが集い、小劇場で若い観客が歓声をあげ、音楽ホールで多ジャンルのコンサートがあり、道には大道芸も見られる。そんな道頓堀にならないかな、と夢見たこともあります。
それは夢としても、現実の計画にはあきれてしまいました。
道頓堀プールは長いだけで広くありません。小学校のプールより狭いです。しかも開放的でない、人目にさらされる場所。橋の近くなら上から何が落ちてくるかわかりません。排ガスが撒き散らされるところもあるでしょう。
2時間3000円払うなら、映画を観るほうが安上がりで上質な大人の楽しみ。ドラえもんでも名探偵コナンでもかまいません。
行きたい、というかたの邪魔はしませんが。

熊さん、よくぞ、

>でも今は昔の物語。
よくぞ仰いました。あちこちで私はあれは昭和時代の発想、と書き散らしてきましたが、そうだよね、そうだよね、と。
私らが子供の頃、そういったプールに良く行きましたが、何処も閉鎖の憂き目に遭って居り。周りが子育て世代、となったようですが、良く考えればあれが流行ったのも「親の世代」で。

シンガポールに高層ビルの屋上にプールが出来たようですが、あれと一緒にしてもらったら困るよなぁ、とも思って居ました。
(「今井」、新大阪駅に出店した時からもう終わりでは、とも。)

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