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二世玉男 

文楽人形遣いの吉田玉女さんが師匠の名を継いで二代目の

    吉田玉男

になられるそうです。まことにおめでたいことです。来年の4月と5月に襲名披露があるのだとか。
歴史のある大名跡ではなく、師匠の名を継がれるので、襲名としてはあまり大きなものではないと言えなくもないのですが、何しろ「玉男」という名人の名ですから実際は文三郎を継ぐくらいの印象さえ抱きます。
玉男師匠については数々の名演がありますが、玉女さんは最近その演技にとどまらない幅が出てきたように思っていましたのでじゅうぶんその名に値すると思います。
玉女さんは入門された時にいつかは

    「男になれ」(玉男になれ)

という意味でこの名をつけてもらったというような話をうかがったことがあります。あえて「女」の字を芸名にされた玉男師匠のお心がついに実る日が来るわけですね。
ご遺族も玉男の名を止めてしまわれなかったことをすばらしいと思います。ご子息(と言っても私より年長の方ですが)は私も何かとお世話になっているのですが、とても立派な方です。

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三世桐竹勘十郎の襲名の時を思い出します。実は私はあの初日に袖で襲名披露を拝見していたのですが、そこには玉女さんのお姿もありました。玉女さんと勘十郎さんは仲がよいことで有名ですが、同期生の友人の襲名を心から祝福されているように拝察いたしました。
私はその時、いつかきっと玉女さんも大きな名跡を継がれる日が、と思って玉女さんのお姿を拝見していたのです。
今度は勘十郎さんが玉女さんを祝福する番ですね。
それにしても

    玉男・勘十郎

の名がまた戻ってくるのですね。私にとって文楽の人形遣いの代名詞的なお名前ですから、本当に嬉しいです。
人形遣いさんは中堅世代で襲名が相次ぎ、次は文吾なのかな、とも思います。もっとも、私は三代目の栄三が誕生してもいいとひそかに思っているのですが。
最近は三味線、人形遣いで師匠(あるいは親、祖父)の名前を継ぐことがそこそこあるのですが、太夫についてはどうしても襲名はないのでしょうか。
私は住大夫師匠にぜひ

    英断を

していただきたいと思っています。
文字⇒住、伊達路⇒伊達、織⇒綱⇒源など、このところの襲名は60歳を超えてやっと、というありさまで、まだまだいろんな名前が襲名を待っていると思うのです。

とにかく、玉女さん、おめでとうございます。

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コメント

祝・襲名

玉女さんはいずれ栄三を継ぐのかなぁ・・・と密かに思ってましたので、正直なところ玉男襲名はおどろきました。

勘十郎、玉男と揃って、舞台がいっそう華やかになりますね!

心から襲名をお祝いします!

技芸員さんの世界は主に「男」の世界ですから「女」じゃなぁ、と思って居ましたのでおめでとうございます、と申し上げたいのですが正直な所、玉男さんをぎりぎり知っている世代としては玉男さんは玉男さん、として「一代限り」でお願いしたい、とも。

♪やたけたの熊さん

あの方がご健在なら今ごろ「津大夫」がいたのかもしれません。それにつられるように若大夫や越路大夫も。ひょっとしたら染大夫などもいたんじゃないか、なんて思います。
もしそうであれば、燕三、錦糸もいらっしゃいますから、私も知らない昭和40年代が戻ってくる感じですけどね。
かつては玉男・勘十郎と言い習わしていましたが、今は同格とはいえ勘十郎・玉男になるのでしょうね。

♪しろくまさん

襲名の時は必ずそういう声はありますよね。でも津大夫師匠は若くしてご尊父の名跡を継がれてさらに見事な名前になさいました。
玉女さんにもぜひそうなっていただきたいです。

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