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歯磨き売り 

歌舞伎の十八番の一つに「外郎売」があります。
外郎は「口中、微涼を生ずるがごとし」というように、口の中がスッキリして、しかも「万病即効あること神のごとし」という薬で、本当ならすばらしいものです。「ドラえもん」に「どんな病気にも効く薬」というのがあったように思うのですが、それの元祖でしょうか。
あれを売るのに、延々と早口言葉を聞かせるのが眼目ですが、海老蔵丈の突然の休演で愛之助丈がみごとにやってのけたのは何年前のことでしょうか。
フーテンの寅さんもそうですが、大道でものを売るときにはただ品を並べるのではなく、建前、口上というのも重要です。紙芝居なんていうのも飴を売っては紙芝居を見せる、商売としてはむしろ「飴屋」なのかも。
外郎売の場合は外郎の「副作用」である

    「舌の回ること」

を実演して見せるという面白いことをするわけです。たしかに、すっきりするとか食い合わせにも効くとかそんなことは目に見えない、耳に聞こえないので訴えとしては物足りないのです。はっきりわかるものがあってこそお客さんは信じるわけです。
それと同時に、大道芸を見せて面白いと思ってもらったら

    ついでに

買ってもらう、ということにするわけですね。紙芝居と同様でしょうか。

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江戸っ子というのは見栄っ張りだと言いますが、おしゃれに関してもなかなか気を使ったようです。お風呂(湯屋)大好き、髪結い大好き。こういう商売はなかなか繁盛したようです。湯屋は10文前後、髪結いは文化のころで28文。そばを16文と考えると安いような気もします。湯屋も髪結いも社交の場でもあったようで、湯屋の男湯には二階があって、そこで碁や将棋をするというのですから、湯屋に行ったらなかなか帰れないのではないでしょうか。
見栄っ張りできれい好きなら歯もきれいにしたいです。
江戸時代の歯磨きといえば楊枝を思い出しますが、

    歯磨き粉

もありました。これを売るのにも大道芸があったようです。
おもしろいのはハツカネズミの芸。ネズミがちょろちょろと狭いところを通って行って、何かを落としたりして、あたかもネズミが芸をしているかのように見せるものですね。実際はネズミの習性を生かしたものということでしょう。

歯みがき(絵本御伽品鏡)
歯みがき売り(絵本御伽品鏡)
それに

    百眼(ひゃくまなこ)

もありました。百眼はいろいろな目覆いというのでしょうか、目鬘というのでしょうか、目にかぶせるものを用いて顔の様子を変えながら聴かせる話芸です。若くして亡くなりましたが、東京の芸人さんで早野凡平さんというかたがいらっしゃって、帽子を次々に変化させる芸で人気を博しました。ちょっとそれを思い出してしまいます。

百眼
↑百眼

江戸時代の市民生活を知りたいと思って、このところいくらか調べていました。このあと何日か書いてみます。

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コメント

大道芸から啖呵売(バイ)へ

江戸時代、生産手段をもたない人たちは、大道芸を伴う物品売りをすることが多かったんですね。それが寅さんも商う啖呵売に繋がっています。

一部に暴力団を”兼務”する人がいることを理由に、警察が暴力団だけでなく香具師(やし)をも暴対法の対象にしてしまったことから、啖呵バイが消えていこうとしています。

一部の香具師にも問題はありますが、わたしは警察のやり方はあまりに乱暴だと思っています。

♪やたけたの熊さん

当たりのない当て物とか、カッパや蛇女の出る(かもしれない)見世物とか、怪しさと芸がセットになったようなものもありますね。「お代は観てからでけっこうだよ」なんていうのも客をどんどん入れるテクニックでしょうか。結局は全員に払わせるわけで。
警察は「悪質なものを取り締まる」に徹してほしいです。そのうち、奇術は人を騙すけしからんものだ、なんていう人が出てこないかと心配です。
デパートやテレビショッピングでも実演販売という啖呵売の延長のようなものがありますね。

大イタチ

見世物小屋は、小屋のなかにいる芸人よりも、呼び込みの人の方が報酬が高いそうです。すぐれた呼び込みの啖呵は、ひとつの芸ですよね。

「山からとれたての大イタチ。そばに寄ったらアブナイ!」。小屋に入ると、大きな木の板に血が付いてて・・・ご存知、落語「軽業」の一場面。でもそこで騙されたと怒っては無粋。楽しく騙されてハハハッと笑う。

見世物小屋は、怪しさと楽しさをミックスしたような場なんでしょうね。

見世物小屋も絶滅寸前とか。

♪やたけたの熊さん

このての話は熊さんに伺うに限りますね。

広島にとうかさん(稲荷さん)という初夏の祭りがあって、 あちらの学校に赴任した年に事務のお嬢さんに誘われて行きました。
その時に見世物小屋が出ていて入りました。入るときは「どうやって騙すのかな?」、出るときは「騙し方に工夫がないな」と、見世物評論家みたいに(笑)見てきました。ナマの蛇を食べるおばさんがいて、何やら長いものを庖丁で切って、それをかじっていました。実際は何を食べていたのでしょうか。
でも、あとで話のネタになりますね。
穴のようなものがあって、「さて、みなさん、ここから時々カッパが出ます。今日はどうかな。河太郎、出てこいやい。あっ、今、ごぼごぼという音がしました。みなさん、引きずり込まれたら大変です。気を付けてください。出るか、出るか、あ、皿がみえた。あ~、戻っていきました。でも、今日のお客さんは皿だけ見えただけラッキーでしたね。よかった、よかった♪」なんていうのもありそうですね。

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