髪結い 付810,000 

髪結いの亭主ということばがありますが、髪結いをしてしっかり稼いでくれる奥さんに養ってもらえるというなんともうらやましいご身分の方です。フランスの映画にもありましたね。

髪結いは江戸時代にきちんとした商売として存在しました。特に

    江戸っ子

はきれい好きでおしゃれと言われますから、はやったでしょうね。内床と出床というのがあって、内床は町内の家で店を構えているところ、出床は橋のたもとなどで店を出していた床屋さんだったようです。出床の髪結いは町火消の一つの形態である橋火消にもなったそうです。橋の防火を担当すべく、そのための道具を用意していたようです。この橋火消を公認したのは例の大岡越前守(忠相)です。
女性は本来自分で髪を結うのが基本でしたが、髪型に流行が起こったりするため、やがて女髪結いも現れたようです(後述)。
髪結いは文化のころで28文だったらしいというのは昨日も書きましたが、それで月代を剃って、ひげも当って、まげを結ってくれます。耳掃除などもしてくれたようです。最近の床屋さんでは耳掃除はどうなのでしょうか。私が以前行っていた(廃業されました)高齢の方が経営されていた理髪店では耳掃除をしてくれました。最近はあまりないと思うのですが。最近の理髪店では予約のところが多いですが、私が以前行っていた高齢の方の店はいつ行っても空いていて(笑)、予約の必要はなかったのです。
以前、予約などがなかったころ、混むところではしばしば

    待ち時間

がありました。雑誌を読んだり、知らない人と話をしたりしましたが、江戸時代でもやはり待ち時間があるので、社交の場として湯屋とともに重要な意味を持ったようです。
式亭三馬の滑稽本に「浮世風呂」「浮世床」があるのはなるほどよくわかる話です。湯屋と髪結いに当時の人たちの生き様があらわに見えるのでしょうね。三馬の着眼はさすがです。

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髪を結ってもらうときは上がり框に腰を下ろして、戸口の方を向きます。そして職人が店の中に立ってさまざまな道具を使って髪を整えてくれます。待っている人は店の中に上がっておしゃべりをしたり髪を結ってもらっている人を冷やかしたりしています。
こういった店ではなく、巡回して髪を結う

    廻り職

もいました。商家などでは忙しくてなかなか髪結いに行けないので、廻り職の髪結いのお得意様でした。
彼らは台箱と呼ばれる引き出しがいくつもついた縦長の箱を持って巡回しました。台箱というのはもっぱら上方での呼び方で、江戸では鬢盥(びんだらい)と言ったようです。この箱の中に道具一切が入っています。

台箱
台箱、鬢盥、毛受け(守貞謾稿)

右が台箱、左上が鬢盥、左下が毛受けです。

文楽で廻り髪結いというと

    恋娘昔八丈

の藤七こと尾花才三郎ですね。江戸の町ですから彼が持っているのは鬢盥。上の絵のようなものでしたっけ。
前述のように、女性は本来自分で髪を結うのですが、例外は遊女。これもやはり廻りの髪結いが担当したようです。
ただ、女性の髪も流行があって、今年の流行は、なんてことになると専門家が欲しくなり、やがて女髪結いさんも登場します。今でいう美容院でしょうか。これは奢侈に通ずるというのでおかみは禁じたようですが、なかなかなくならなかったそうです。やはり髪型のおしゃれは今も昔も女性の関心の的ですね。

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芝居・落語では…

お芝居で髪結いが主人公といえば「髪結新三」。たしか新三は髪結い道具を持って訪 問してましたね。

「夏祭浪花鑑」では、牢屋から出された団七九郎兵衛は髪結い床でサッパリします。

落語では「崇徳院」。若旦那が恋病になり、見かねた親旦那がテッタイの熊さんに娘 を探させる。人寄り場所といえば風呂屋と床屋。その日、10数回目の床屋で「髪もヒ ゲも剃るところおまへん」と言われたところに駆け込んできたのが・・・

♪やたけたの熊さん

今でも理容師さん、美容師さん、スタイリストさんなどはしゃれた感じがします。
芝居の二枚目の仕事にもぴったりですね。
「崇徳院」は面白いですが、サゲがいまひとつだと思います。最近の噺家さんも同じサゲ(割れても末に買わんとぞ思う)を使っているのかな?

髪結いの亭主

パトリス ルコント監督で、ジャン ルシフォール主演でした。何方も好きなので見にいきました。私は散髪1980円です。
髪結いの亭いいですね。

♪花かばさん

髪結いの亭主、いいですね、というのは、映画『髪結いの亭主』がいいという意味ですか、花かばさんも「髪結いの亭主」になりたいという意味ですか?(笑) きっと両方ですね。

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