父とも思う方々 

昨年末に恩師が亡くなりました。
父親と同じ世代でしたので、父亡きあとは心のどこかで父をイメージしておりました。晩年は私がお話できなくなったために年賀状だけのお付き合いでしたが、ふがいない生活をしている私を気にかけてくださっていました。
ちょうど年賀状を書こうとしていた時期でしたので、ガックリした私はどうしても書く気になれず、皆様方には礼を欠く結果になってしまいました。
文楽の技芸員さんも師匠が亡くなると喪中ということで年賀状を出されませんが、やはり

    芸の父

だという意識が強いのでしょうね。いくらかそのお気持ちが分かりました。
恩師はもう87歳でしたので天寿を全うされたという思いももつのです。また奥様を先に失われていた上、最後は認知症も現れたということでしたので、ご本人もあまり悔いを残さずに旅立たれたのではないかとお察しして、せめて哀しみをまぎらわしたのでした。
私が学生時代にバリバリの教授でいらした世代というのは大正末年から昭和初年、若手助教授世代が昭和10年代生まれの方々です。つまり皆さん

    70代から80代

に入っていらっしゃいます。
それだけに訃報が入るのはやむをえないとは思っています。しかしやはり寂しい気持ちに変わりはありません。

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恩師が亡くなったことを恩師と同世代の先生方にもお伝えしなければなりませんでした。そういう場合、私以上にショックを受けられることは分かりきっていますから気を遣いましたが、いくら気を遣っても事実だけは枉げてお伝えするわけには参りません。
案じたとおりのことがすぐに起こってしまいました。
三月に入って別の恩師が亡くなりました。86歳でした。万葉集や上代(奈良時代など)の国語学の研究で知られた方で、私は教養の先生として接した(なんと、

    演劇史

を授業されました)のですが、その直後に文学部にも学内非常勤講師としておいでになったため、親しくお付き合いさせていただけることになったのでした。とても残念です。
ところが全く同じ日に恩師というよりは就職のお世話になった先生も亡くなりました。こちらは84歳。大坂の大学の先生でしたが、さる研究会でご一緒させていただくことができたために就職の面倒まで見てくださったのでした。
この先生は同僚になった時期もあり、今年度までは同じところで公開講座も持っていました。先生は来年度もなさるおつもりだったようですので、受講生の皆様も寂しいだろうと思います。

    『源氏物語』

の研究で有名な方で、公開講座も当然『源氏』でした。
できることなら私がその講座を引き継ぎたいのですが、あまりにもあちらが偉い先生なので差がありすぎて受講生の皆様に申し訳ないようにも思っています。少なくとも4月からは時間的に無理ですので、あつかましいですが後期から『源氏物語』の講座の募集をかけようかと思っています。

恩師の皆様方には何の恩返しもできないままで、それどころか最後まで何かとご心配をおかけしたままでした。
先生方、ありがとうございました。

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