絵本御伽品鏡 

書いておかないと自分が忘れるものですから、このところながめていた『絵本御伽品鏡』もご紹介しておきます。
この書物は長谷川光信の筆になるもので、ざっと300年前の1700年代の初め、享保年間の大坂やその付近の町の名物や風景を描いたものです。
文楽の景事でみるような風景がそのまま出てきますので、次に景事を観る目が違ってきそうな気がします。景事はあまり重要な演目ではありませんが、

    無内容の面白さ

とでもいうものがあると思います。町を歩いていて、別に注目するほどでもないけれども、それが存在することを心のどこかで確認している、そんな風景を描いているように思います。そこにあるようなないような。
例えば文楽でおなじみ「団子売」の飛び団子。

飛び団子

こういうのが出てくるとなんだか嬉しくなります。
おめでたいところでは萬歳楽、春駒、大黒舞、越後獅、住吉踊りなども出てきます。

万歳楽
萬歳楽

越後獅子
越後獅

春駒
春駒

大黒舞
大黒舞

住吉踊り
住吉踊り

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あれもこれもご紹介したいのですが、きりがないので人形がらみのものをいくつか。
人形廻しとして、突っ込みの一人遣い人形が出てきます。こんくわいの 狂言綺語の 戯れも 御法の縁の 白首座かや」。太鼓で囃しています。

人形廻し

傀儡師は別に出てきます。「どのやうな 操りしややら 古は 東の野上 今西の宮」。今も西宮神社界隈の皆さんがこういう箱廻しを伝えていらっしゃいます。1月の「百太夫祭」の時に子のブログにも書きました。

傀儡師

竹田といえばからくり。「おもしろの 竹田近江が 芝居見に 春はこされの 伊勢参宮かな」。「からくり 伊勢御遷宮」を見せているところですね。お客さんがどんどんつめかけています。

伴大納言絵巻 上 150010

このほかにも、「米まんぢう」「亥の子糯」「うなぎかばやき」「牡蠣売」「煮売舟」など、おいしそうなものもありますし、生玉の演芸(講釈と万歳)なども描かれています。
見たことはなくても、どこかなつかしい風景です。

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