玩具(その2) 

もうやめようとおもったのですが、玩具の話をもう少しだけ。
我々は玩具のことをたいていおもちゃといいますが、これは本来は「もてあそび」。これが「もちあそび」から「もちゃ」になって「お」がついたのがおもちゃだといわれます。

浅草にいくと今も売っているのが

    「とんだりはねたり」

という、飛んだり跳ねたりするおもちゃ(笑)。なんともまたベタな名前です。
なんでも浅草の亀屋忠兵衛という人(どこかで聞いたような名前)が作って売りだしたものだとか。
上方にも「飛び人形」「亀山のちょんべ」というものもあり、これも同じようです。元祖は上方のようです。落語「東の旅」のうちの「軽業」の中にも参道の物売りの声として「お子たちのおみやに伊勢の名物貝細工はどうじゃい」「本家、痰切り飴じゃ」「亀山のちょんべはん」として出てきます。
割竹を伏せてその上に人形のようなものを置き、下には木綿糸と竹でばね仕掛けを作って、手を叩くとその振動でばねが作動してひっくり返るという玩具です。馬琴も「手を打てば はねる張り子の 小人形 竹と膠を 玉の緒にして」(流行商人狂歌合)と言っています。
「はねむし」という名前もあったようです。

飛び人形
飛び人形(『絵本菊重ね』)

すでにご紹介した手車については鈴木春信の「青楼美人合」の中にこんな絵もありました。「はつかぜ」を描いたものです。これは手車ではないでしょうか? 違うかな?

青楼美人合 はつかぜ

おもちゃは子供の遊びではあっても、大人はもとをただせば子供です(笑)から、けっこうおもちゃが好きなのです。昨日、けん玉は座敷などで遊ばれたと言いましたが、手車も大人にとってもなかなか面白いものだと思います。
子供にせがまれてヨーヨーを買って家に持って帰ったらお父さんが夢中になっている、ということもあるのではないでしょうか。私も子供のけん玉を取り上げてよく遊びました。

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おもちゃとは違うかもしれませんが、絵も子供の遊び道具にはなります。
中でも面白いのは秘密のある絵。たとえば逆さ絵です。
上下をひっくり返すとまったく別の絵になるものですね。これは今でもよく作られています。
こういうのは歌川国芳の真骨頂でしょう。
「国芳 両面相」などで検索するとネットに画像は出ていますのでご覧になってください。勝手に借用するのはやめておきます。
国芳やその一門の人には小さな人物を寄せ集めて大きな人物を描くなどという「寄せ絵」もありますね。これも「寄せ絵 画像」でいくらでも出てきます。
鞘絵というものがあります。刀の鞘に映して見る絵です。平たく描かれているため何の絵かわからないものを鞘(本来はガラス器)に映すとそれが何か見えるようになるというものです。オランダから来たそうです。

昨日書いた都鳥なのですが、あれは地方によると子供の遊びというよりも豊作を祈るまじないのように用いられたふしもあります。愛知県犬山で紙つばめというものが作られていたようで、当地の寂光院の観音の縁日で売られたそうです。燕ですから、農家にっとっては益鳥。これを田に置いて五穀豊穣を祈ったとか。
斎藤良輔『日本人形玩具辞典』という辞典があるのですが、これをみているともうきりがないくらいです。今は家庭用ゲームがよく作られていますが、子供がいる限りおもちゃ産業は続き、栄えます。

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