2014年4月公演千秋楽 

本日、文楽4月公演が千秋楽を迎えます。
長いような,短いような3週間でした。これをもって、

    七世 竹本住大夫師匠

は大阪のファンとお別れになります。長い間,現在の文楽ファンのほとんどの方は「いつも住大夫がいた」という日々を過ごされたはずです。なにしろ昭和21年にこの世界に入られたのですから。私ももちろん文字大夫時代から『この人、
凄いなあ」と思いながら拝聴して参りました。住大夫襲名披露の口上で、亡き四世津大夫師匠は「新住大夫はこれからの文楽を背負って立つ人』とおっしゃったと記憶します。昭和六十年のことでした。あのあとまもなく津大夫師匠は亡くなり、越路師匠も引退され、平成の文楽は名実共に

    住大夫時代

でもあったわけです。
私がこの方で凄いと思ったことの一つは「休まない」こと。本公演はもちろん,地方公演もまったく休まれない。根っから丈夫でいらっしゃるのだろうと思います。それだけにお年を召されてから休演されたときは、やはり時間には何人たりとも逆らえないことを痛感しました。

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言葉は悪いですが,住大夫師匠の「罪」は、ご自身が偉大すぎて、

    あとの方

をうまく引き立てられなかったことにあるのではないかと考えています。
三味線では清治師匠が円熟の境地に入られ、というよりも最先端でぐいぐいと次を引っ張り、富助、清友、清介が続き、錦糸、燕三、藤蔵が出てきて人数は少ないものの勢いはあります。人形では和生、勘十郎、玉女の充実、清十郎が続き、玉也、玉輝らの脇を支える人も心強く、さらに文司、簑二郎、勘弥らも伸びている。それなのに、太夫陣はトップ4人の後があまり重んじられていないようにすら見えるのです。
力がないから,という理屈はあるのかもしれませんが、本当にそうなのか、疑問も持ちます。私は、

    10年前

には「きっと10年後には若大夫、濱大夫、文字大夫、つばめ大夫、呂大夫などが登場しているだろう」と思っていました。しかしどの名前も復活していません。名前だけでなく、今60歳前後の大夫があまり使われていません。何か変だと思えてならないのです。
叱咤されるのは大事だと思いますが,それと同時にもっと励みになるような方策も取っていただきたいと思えてなりません。
それはともかく、次はいよいよほんとうにお名残になる5月東京公演です。私はどう考えても行けませんが、関西からお出かけになる方のお声も次々に承っております。
どうかおからだを大事にしていただいて無事に千秋楽までおつとめになりますよう、お祈り申し上げます。

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コメント

後進を育てる

勘十郎さんがいまの名前を襲名する少しまえくらいから、勘十郎さんをシンに据えて、蓑助師匠はワキにまわられるケースが増えました。後進に道を譲り、人材育成をされておられることがひしひしと伝わりました。

多くの弟子を育てておられる清治師匠。この方は三味線さんだけではなく、太夫も育てておられますよね。スロースターターで後半にならないとテンポが出なかった十九大夫さんを、清治師匠が弾かれた時期がありました。清治師匠の激しい撥で十九大夫さんのテンポがぐっとあがりました。年齢は清治師匠のほうが下で後進とはいえないですが、三味線が変わるとこうまで太夫さんの語りが変わるのかと感心しました。このところ呂勢大夫さんを弾かれることが多くなりましたが、清治師匠は意識して呂勢大夫さんを育てようとされているように思っています。

♪やたけたの熊さん

私の言い方はいくらなんでも失礼だったかなと思うのですが、いつも思っていることでしたのでこの際はっきり書いてしまいました。
嶋師匠に教わり、清治師匠に教わり。これで伸びなかったら呂勢さんが悪いですが、きちんと期待に応えて成長されているので頼もしいです。
今後、清介さんが咲甫君を弾かれたらどうかなと思うこともあります。合うかどうか、今の私にはちょっとわかりかねますが。

清治師匠

先日幼友達と「これからの文楽について」対談しました。天満の安居酒屋で呑みながらのグダグダ話ですけど(笑)

かれの案です。
・清治師匠に、咲大夫師匠の相三味線になっていただく。
・ピタッと合わないと思う。ほんとうにケンカになることもあるかと思う。でもそれでこそ白熱した床になるのではないか。
・咲大夫師匠(はやく綱大夫を襲名してもらって)、清治師匠の、大看板ふたりが競演する文楽は、きっと人気が出るに違いない。

♪やたけたの熊さん

両師匠は子供時代から60年のお付き合いですね。
咲、清治は強烈なコンビになりそうですが、実現するでしょうかね。
錦糸さんの行方も気になっています。

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