学生からの質問(その3) 

質問を授業の柱にすえるやり方はここ数年の方針です。邪道といわれても、当分はこのままいくつもりです。

若者言葉と言えばいいのでしょうか、それも学生は関心を持ちます。つまり、自分の使っている言葉のどれが一般的には通用しないのかもわからないので、知りたがるのです。言ってみれば、若者言葉は「世代別方言」のようなもの。若者世代のみで通ずる、あるいはおもしろがれるものと、世間一般では眉をひそめられるものとの違いをよく理解していません。テレビの影響は当然あるでしょう。「テレビで言っているんだから通用するよね」という感覚です。ところがそうはいかないことを話すと彼らはびっくりします。
最近の若者言葉の代表的なのが

    ヤバイ

でしょうね。これは私の世代ならその筋の怖いお兄さんが使うか、若い男の子が悪ぶって使うか、というもので、きちんとした若い女の子が使う言葉ではなかったように思います。しかも意味は「危険」ということに限定されていました。「やばい、遅刻する」なんていうのは私も使ったことがあると思います。
今は女の子も当たり前のように使っており、意味は拡散して「超カワイイ」「超オイシイ」などの意味まで獲得しているようです。友達同士で面白がってしゃべるときはともかく、一般社会に出たらやはり考えものです。多くの学生は

    語彙を増やしたい

と思っています。そこで、「『ヤバイ』で済ませるところを他の言葉ではなんと言えるかを考えてみたら、使える語彙が増えます」と話すようにしています。

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「フインキ」もすっかり定着して困っています。「フインキ」と打つと「雰囲気」と変換してくれるおせっかいな携帯もあると聞きました。
このところ多くなっているのが「大丈夫」という言葉です。百貨店でバイトしている学生がお客さんから「これはこんなふうにできるの?」と(おそらく商品をアレンジすることができるのかと聞かれたのだろうと思います)言われて、できる場合に「大丈夫です」といったら上司にとがめられた、とのことでした。

★お見舞いの手紙を書くときに「大丈夫ですか?」は失礼ですか

という質問も来ました。なんでも「大丈夫」で済ませる傾向があるようです。これも、私としては「工夫が足りない」としていちいち「こうすればどうですか?」というアイデアを出して話すようにしています。

学生は親の言葉を割合によく聞いています。特に母親の言葉はやはり気にしているようです。

★おかあさんが電話を切る時「ごめんくださいませ」といいますがどういう意味ですか?

という質問がありました。この手の質問があると私はまず「『おかあさん』はやめなさい」と言います。学生は「??」です。「『母』を丁寧に言っているのになぜ?」という顔です。身内にさん付けをするのは世間では非常識になりますというと目からぼろぼろとうろこが落ちる音がします。1年生はやはりまだ「大学生」になりきれていないのでこういう顔をされます。私はできるだけうるさくこいういう指摘をするようにしています。
で、電話を切るときのことなのですが「ごめんくださいませ」という言葉の本来の意味、つまり「御免」=「お許し」を理解していないので戸惑うのだろうと思います。これも話すとよくわかってくれます。
母親はだいだい40代から50代初めくらいでしょう。実はこの世代の女性はもっとも他人の言葉を気にすることがわかっています(文化庁の「国語に関する世論調査」)。ですから「お母さんのおっしゃることはうるさがらずによく聞いておいたほうがいいですよ」とも話しています。

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