人形拵え 

仕事場にある文楽人形のうち、男の人形(ツメ首)はずいぶん荒っぽく遣って、というよりも「使って」きました。娘首のほうは高価なので遠慮がちにしてきたのですが。
となるとやはり傷んできます。それでこの春は時間を見つけては修理をしていました。

★ツキアゲが取れてしまったので付け直す
★肩板と人形の首をはめ込む板を結ぶ紐が切れかかっていたので補強する
★足を付ける

が主な仕事でした。ツキアゲは三味線の糸を使うのですが、手元に適当なものがなく、とりあえず麻紐を使って修理しておきました。また切れるでしょうから、次は三味線の糸で付けようと思います。

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↑切れたツキアゲ

下の写真が作業場です(笑)。
針箱は芝居で使う小道具なのですが、その一番上の引き出しは演出の都合もあって開くようになっています。そこでその中に実際に針仕事で使うもの一式を入れてあります(笑)。針刺し(針山)も使えますが、普段は刺していません。左にあるのが人形の胴。実はこれを修理しているのではないのです。これは参考資料(笑)。これを見ながら同じように付けていくのです。なんだ、簡単じゃないか、と思われるでしょうが、なにしろ針を持つのは不器用な私です。同じようにと言ってもそう簡単にはいかないのです。

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↑作業机

ツキアゲは付けるだけでは意味がなく、付けたあと実際に動かしてみて、使い勝手がよいかどうかを確認しなければなりません。案の定一回失敗しました。何がいけないのか、うまく突き上げられないのです。いろいろ考えて原因を発見し、再度挑戦。今度はうまくいきました。

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二つ目の仕事は、切れかかっている紐を付け直すこと。切れてはいませんがもう危ないので、あらかじめ直しておこうというわけです。

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↑切れかかったひも

上の写真がそうなのですが、細かいところが見えにくいかもしれません。全体が肩板を下から見たところです。そして、鍵穴みたいな前方後円墳みたいな(笑)ものが首をはめる小さな板です。この二つをつなぐ紐が切れかかっているのがわかるでしょうか? ちょうどこの肩板を下さった方のお名前の「勘」という字の左下あたりです。もうこれはどうしようもないので切ってしまって、あらたに麻紐で結びなおしました。しかしこれもひと苦労。紐を入れる穴は小さいし、紐はそこそこ太くないと補強の意味を成さないし。そのジレンマのぎりぎりのところで何とか結びました。

そして次の仕事は足を付けることです。
実は、幼稚園で実施してきた文楽人形劇ではこれまで二人遣いにしていましたので、足は付けていなかったのです。今回初めて挑戦しようかと思い、付けてみました。これは長さを調節して紐を結ぶだけでいちおう吊れるのですが、そのあとさらしを足の太ももの部分に巻いて糸で留めていきます。縫うのではなくてほとんど点で留めていく感じです。・・とえらそうに言いましたが、実は以前文楽中堅の立ち役のホープ、吉田○佳さんがなさっているのを目の前でじっと見つめていたことがあって、それを思い出しながらかなり適当に付けました。本番で足が取れた、なんてことにならなければいいのですが。下の写真は変な格好ですが、太ももから下の部分です。

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来世はたぶん人形遣いになっていると思います(笑)。

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