ごんべえさんの「おむすびころりん」(その1) 

奈良市の幼稚園での文楽人形劇について、何度か記録していきます。
先日すでに書きましたように、今年は7月3日に本番。去年とは全く違った内容で子供たちに会いたいと思っています。
寸劇は

  「ごんべえさんの『おむすびころりん』」

と決めました。
よく知られる「おむすびころりん」というお話は微妙に異なる話が伝わりますが、およそこんなお話です。正直なおじいさんがおむすびを穴に落として、ネズミがそれをもらったお礼に大きな葛と小さな葛を差し出すとおじいさんは小さい方を選びます。中には金銀財宝。それを聞いたとなりの強欲なおじいさんが同じようにしてネズミに土産を要求。猫のまねをして大小二つの葛を持っていこうとしますが、ネズミにかみつかれて降参してしまう。
私の作ったのはネズミではなくモグラが出てきます。そして、モグラからもらうのも金銀ではなく

    野菜作り

のために畑を耕す鍬(くわ)なのです。野菜作りって、ひょっとして、ごんべえさんのモデルって自分自身なの? とお気づきの方、正解です。幼稚園児は私の孫世代。私はすっかりごんべえじいさんの立場になって書いています。

以下、台本を記録しておきます。

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ごんべえさんは野菜が大好きです。なすび、トマト、ほうれんそう、そしてキュウリなど、包丁でトントントンと切ってそのまま食べたり、お漬け物にしたり、お味噌汁に入れたり、いろんな料理に使っています。そこで、自分の家の庭でもキュウリを作ってみようと思って、春に種を蒔きました。でも、どんなに待っても、ちっとも大きくなりません。
 今日もお昼になったので、ごんべえさんは仕事の手を休めて庭に出て様子を見ました。でも、キュウリの姿はどこにもありません。ごんべえさんはがっかりして縁側に腰を下ろし、夕べのごはんの残りで作ったおむすびをひとつ取り出しました。

ご おかしいな。種を蒔いたらキュウリができる
  るはずなんじゃが。もぐもぐもぐ。おかしい
  な。お隣のたろべえさんのキュウリは、もぐ
  もぐもぐ、どんどん大きくなって、もう花が
  咲いたと言ってたのに。・・おかしいな。

おむすびを食べながら、ごんべえさんはどうしてキュウリができないのか、あれこれ考えていました。あんまり一生懸命考えたので、ごんべえさんは、うっかり手をすべらせて、おむすびをコロリンと落としてしまいました。

ご おっと、これはうっかりしていた。ははは。
  どっこいしょっと。

ごんべえさんが拾おうとすると、おむすびはコロコロ、コロリン。

ご こりゃこりゃ、どこへいく。

と、また拾おうとすると、コロコロ、コロリン。

ご こりゃ待て。おや? こりゃ待て。あれ?
  こりゃ、こりゃ、こりゃ待て。ありゃりゃ、
  あの穴の中におむすびがころりんと落ちてし
  まった。どうれ、どこへいったかな。ん? 
  ん? ありゃ、す、す,すすす、吸い込まれ
  る〜〜

と言ったかと思うと、ごんべえさんは穴の中に吸い込まれ、ごろごろごろごろ、どっすん。

ご いてててて、ああ、びっくりした。おや、こ
  こはどこじゃ。

ごんべえさんが不思議に思ってきょろきょろ見回していると

も ごんべえさん。ようこそいらっしゃいました。

といって、なにやら小さな動物が出て来ました。
(続く)

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