ごんべえさんの「おむすびころりん」(その2) 

ご ん? おまえは誰じゃな。
も はい、私はもぐらのモグリンです。
ご モグリン。そのもぐらがわしに何の用じゃ。
も はい、さっき、ごんべえさんのおむすびが私
  の家にコロコロコロリンと転がって来ました
  ので、おいしくいただきました。ごちそうさ
  までした。
ご おお、そうかそうか、いやいや、もったいな
  いことをしたと思ったが、モグリンが食べて
  くれたのならよかった、よかった。実は、ち
  ょっと考え事をしていたので、うっかり落と
  してしまったのでな。
も ごんべえさんは何を考えていたのですか?
ご うん、今年から庭で野菜を作ろうと思ってな。
  キュウリの種を蒔いたんじゃ。でもちっとも
  大きくならんので、おかしいな、と思ってい
  たんじゃよ。
も はははは。
ご おいおい、モグリン。何がそんなにおかしい
  んじゃ。
も これはこれは、笑ってごめんなさい。いえね、
  私はごんべえさんの家の庭で暮らしています
  が、土が堅くてやせていて、その上、水も足
  りないので『これじゃあ、おいしい野菜は作
  れないだろうなあ』と思っていたのです。
ご ほう、ということは、土がいけなかったのか。
  むう、そんならどうすりゃ、ええんじゃ?
も はい、まず大事なことは、土をしっかり耕す
  ことです。
ご 耕す? というと、土を掘って柔らかくする
  んじゃな。
も はい、土をふかふかのお布団のようにするの
  です。そして、水や肥やしをまいて、キュウ
  リの種が元気よくおとなになれるようにして
  やってください。
ご 肥やし、というと、ああ、土が元気になる、
  ご飯のようなものじゃな。

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も そうですとも。そうだ、今日、おむすびを
  下さったお礼に、これこれ、この鍬(くわ)
  を差し上げましょう。これでしっかり庭の土
  を耕してください。
ご いやいや、鍬ならわしも持っておる。
も まあ、そうおっしゃらずに。この鍬には土の
  肥やしになる魔法の粉をパラパラッとかけて
  あります。この鍬で畑を耕したら土が元気に
  なってキュウリも大きくなりますよ。
ご そりゃ、すばらしい。ではありがたくいただ
  きますよ。ところで、わしはどうやったら家
  に帰れるんじゃ。
も はい、私がおまじないをすれば、あっという
  間に帰れます。それじゃあごんべえさん。ま
  た会いましょう。
ご おお、モグリンも元気でな。
も はい。『もぐりん、もぐりん、ぐりりんぱ。ご
  んべえさんをお見送り』。

モグリンが不思議な言葉を唱えると、ごんべえさんは、

ご おお、おお、おおおお。

と、あっという間に自分の家に帰ることができました。
                (続く)

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