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前期公開講座終了 

一昨日、公開講座の前期分が終わりました。
8回の講座でしたが、専門分野から少しずれますので、かなりきつかったです。
ただ、面白いのは面白い。あるいは私一人が面白がっているのかもしれませんが、わからないことだらけですから、少しでもそれを解きほぐしていこうとするのは勉強の醍醐味です。今回は

    伴大納言絵巻

をとりあげて、かなり細かく鑑賞し、問題点を指摘し、それについての私見を述べてきました。
詞書がありますので文字も読む稽古ができます。平安時代末期のものですから、相当古い文字です。
我々が源氏物語だの伊勢物語だのを写本で読むとしてもたいていは室町時代やそれ以降のもの。鎌倉時代なら古いほうです。それだけに平安時代の文字を読むのはなかなか面白いのです。
書体もそうですが、どんな文字を使かっているかも考えてみると楽しいのです。
たとえば、この本では「ひ」という字を「日」をくずした文字で書くことが多いのです。たいてい「比」をくずした、我々が今日ひらがなとして使っている「ひ」が多く用いられるのですが。
絵もすばらしいです。多くの人々を丁寧に書き分けて、表情も豊か。何しろ大半が庶民ですから、源氏物語絵巻のような

    引き目 鉤鼻

の顔ではなく、個性にあふれています。
検非違使とか近衛とか勇ましい男たちも出てきます。弓、やなぐい、太刀などを身につけたり主人の飾太刀を持ったり。
貴族では後ろ向きの人物も多いのです。彼らは表情をあらわにせず動きも穏やかなものが多いように思います。

後ろ向き1

後ろ向き2

後ろ向き3
↑後ろ向きの人たち

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問題点も多く、特に「この人物は誰なのか?」という問題があるのがこの作品です。
これについてはもういろんな大先生が説を出されていますので、私などが偉そうに言うことは何もないのですが、それではおもしろくありませんから、自分なりの考えを必ず申し上げるようにしています。
受講者の皆さんは

    疑わしそうな(笑)

お顔をなさりながら聴いてくださいます。
さて、後期もできれば続けたいと思っていますが、こればかりは受講者がいらっしゃるかどうかで決まりますので、ひたすらおいでくださいとお願いするばかりです。
後期は中巻の後半、いよいよ

    子供の喧嘩

の場面です。
『伴大納言絵巻』といえば教科書にも載るのがこの場面。
子供の喧嘩が歴史的事件の解決の糸口となるという、まことに奇抜なアイデアのお話なのです。もちろんこれはフィクションです。
受講してくださる方は、毎回平均すると映画一本を観るくらい(よりは少し安いですが)のお金を払ってくださいます。それなら映画一本分の満足感をお持ち帰りいただきたいのです。なかなかできないのですが、後期もまたがんばって勉強いたします。

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