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謝罪 

私が最近気になっている言葉の一つに

    謝罪(する)

があります。

ヤンキースの田中将大投手(25)が11日(日本時間12日)、今回のDL入りに関するコメントを球団を通じて文書で発表した。 「申し訳なく思っています。」
DL入り2日目。初めて田中将が心情をつづった文書の書き出しは同僚とファンに対する謝罪の言葉だった。
(デイリースポーツ7月12日)

など、メディアに頻出する言葉です。
「芸能人が離婚して『お騒がせしました』と謝罪した」とか「選挙で負けた候補者が『私の不徳の致すところです』と謝罪した」とか。
もちろん、大筋で意味は理解できますが、ニュアンスとして釈然としないものがあります。
こういうのを「謝罪」と表現するのが適切だろうか疑問です。

例えば、酔っぱらって停めてあった蹴倒して傷をつけたら持ち主が現れて、さすがに自分のしたことを恥じつつ「謝罪」して弁償もした、というのは正しい遣い方だと思います。
加害者が被害者に謝罪する、という具合に自分に

    非がある

と認めて、その非(罪といってもよい)を相手に詫びて赦しを乞う(多くの場合、弁償や刑罰ななどの償いを伴いつつ)のが謝罪なのではないかと思うのです。


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そんな細かいこと言わなくてもいいじゃないか、と思われるかも知れません。そうかも知れません。
ただ、私はメディアが安易にこういう言葉を遣うことに嫌悪感すら抱いています。メディアの皆さんは悪意もなく遣っていらっしゃるのでしょうが、あたかも発言者に非があるかのような物言いになっていると思うのです。
私の言葉の感覚では、田中投手の「申し訳ない」はせいぜい

    「期待に沿えず、残念だ」

という気持ちだと伝えてほしいのです。田中投手は一生懸命投げた。しかし、不幸にして予期せぬけがをした。それを、彼に非があるかのように言うのはメディアの傲慢に思えます。
離婚した芸能人が「お騒がせした」といっても、勝手に騒いでいるのはテレビや週刊誌。「お騒がせした」のはむしろメディアです。もちろん、テレビや週刊誌はそれをネタに生きているという面があり、芸能人氏もテレビや週刊誌を無視できないという立場の弱さもあるのでしょう。場合によっては、騒いでもらうことで名前が売れて仕事が増えることもあるのかも。
持ちつ持たれつならそれでもかまいませんが、何でもかんでも「謝罪」というのはどうかと思います。
はっきり申しますと、私はメディアが当事者に

    謝らせてやった

という、勝ち誇ったような言い方をしているように受け止めています。それだけに、きわめて不愉快なのです。メディアの皆さんも文章のプロなら、もっとデリケートなニュアンスをきちんと伝えていただきたいと思うのです。

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