社会人の研究への参加 

公開講座は私にとってとても勉強になります。
なにしろ、開講しているのは私の本来の専門からは少しずれる、というかそれに関する論文をこれまでに書いたことのない

    絵巻物(今回は伴大納言絵巻)

    源氏物語

のふたつだからです。
そういう大胆なことしていますので、予習はかなり時間がかかります。おおむね一回おしゃべるするためには5~6時間は必要です。そのほかにレジュメ作りなどの時間もかかりますので、現実にはもっと時間を費やしています。
こういう具合にきちんと源氏物語や絵巻物に向き合ったのは初めてといってもいいくらいですので、受講者の皆さんより私が勉強させていただいている、という感じさえしています。

    授業料

払わなくちゃ(笑)。
一昨日書きましたように、皆さんとても熱心で、質問も下さいまして、中にはとても重要なご指摘もあるのです。それをきちんと学問的に処理するのは難しいのですが、発想としてはかなりいい線をいっているご意見をいただけます。
ご感想もありがたいです。
昨年末最後の講座では温かい励ましのお言葉もいただきました。
「言葉の解説がおもしろい」「文章の特徴の解説がおもしろい」「本を読むだけでは得られない知識が得られるのが楽しい」「源氏物語を現代語に直していくだけかと思っていたのだが、実際は行事や風俗などを画像つきで話してもらえるので楽しい」「絵巻物がこんなにおもしろいものだとは思わなかった」「あと一回で終わりなんて、寂しいです」などというお言葉をいただきました。さすがにけなしてはいけないと思われたのか(笑)、そういうご意見はなかったのですが、現実にはまだまだご不満があると思いますので、いただいたご意見を参考にさらにいい講座にしたいと思っています。

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こういうみなさんとほんとうはもっと長い時間をかけて、研究をするような形にできればいだろうなと夢想しています。
源氏物語は対象が大きいですから、多くの時間を使って読んでいき、みなさんに

    卒業論文

を書いていただけるようになればおもしろいとさえ思っています。「そこまでするつもりはない」という方が多いのも存じております。しかし、逆にそういうものなら参加してみたいとおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれません。
ゼミ形式で1年間たっぷりお付き合いできればいいのだが、と願うゆえんです。実は今大学には

    履修証明プログラム

というのがあって、講座よりもっと多い時間を使う授業を実施できるのです。実際、私は昨年もそれを実施するように言われて案を出したのですが、希望者がほとんどいらっしゃらず企画倒れになってしまいました。
宣伝の仕方がもっとあると思うのですが、それも私の手の及ぶところではありません。また、私が二の足を踏むのは、ゼミ形式なら丁々発止のやり取りが望まれるのに、私がそれをすることができないという問題なのです。こればかりはほんとうにつらいです。
そういうことを思ったのはあるかたがご意見というか、ふと漏らすようにおっしゃったひと言、「社会人には学ぶ道が限られます」というお言葉が心に引っかかるからなのです。
国文学の研究は思い立ったらできます。実験道具も要りませんから、どなたでも「社会人の研究」に参加していただけると思うのです。何も学界を揺るがす大発見をしてくださいと申すわけではありません。ご自身の納得できる研究をなさったらどうかなと思うのです。
そういうことをお手伝いしたいのですが源氏は厳しく、ずっと忸怩たる思いを抱いています。

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