鼻濁音 

3月5日の新聞に鼻濁音を日常生活で使う人は5人に1人で、今後も衰退していくだろうという記事がありました。
そういえば、アナウンサーでも使えない人が増えているという話を聞いたこともあります。鼻濁音は「かがみ」「花が咲く」の「が」、「茂み」「突撃」の「げ」などがそれにあたり、鼻に抜いてはっきり「ga」「ge」の発音をしないものです。あえていうなら「ンガ」「ンゲ」のような音になります。もちろん「ギ」「グ」「ゴ」にもあります。

    東北地方

の人はきれいにうまく使われますが、九州や四国ではもともとあまり使われないのです。私が知っている人でご両親が九州出身で結婚して東北にいらしたかたがあります。この方は自分が鼻濁音を使えないことを東北でしみじみ感じたそうです。
鼻濁音を使うと音がまろやかな感じできれいに聞こえるといわれます。そういえば東北の方の発音はやわらかくてきれいです。そしてアナウンサー、俳優、歌手などにとっては忘れるわけにはいかないもの、訓練すべきもの・・・のはずなのですが、最近はなかなかうまくいかなくなっているようです。使わない人が増えるともう不要なのではないかということになるのでしょう。ことばは時代とともに変化するもので、昔は両唇摩擦音が「ハ行」の標準発音だったわけですが、今そんな発音をすると不自然なだけです。それはそのとおりなのですが、私はやはりアナウンサーは日本語に対して出来るだけ

    保守的

であってほしい、と考えています。いわゆる「ら抜きことば」もいずれ正しい日本語として定着するとは思いますが、アナウンサーはまだ使わないでほしい。「考えれない」ではなく、「考えられない」といってほしいのです。

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私は意識して稽古したことがありますので、今でも、特に人前で話す時は多分鼻濁音は使っていると思います(さほど厳密ではありませんが)。しかし学生に聞いてみたら鼻濁音という言葉自体を知らない人がかなり多く、当然意識して使う人はめったにいません。小中高の学校でも教えるわけではないでしょうから、演劇部か放送部にでも入っていないかぎりそれはやむを得ないだろうと思います。
にもかかわらず、というべきか、だからこそ、というべきか、授業中に鼻濁音の話をすると、学生はかなり興味を示します。

    「私もやってみようかな」

という雰囲気になるのです。
そこで私はあえて鼻濁音の使い方を話しています。新年度は小学校教員の免許に関わる授業を持ちますのでその時間には彼女たちに朗読をしてもらおうと思っているのです。その場合、子どもたちをうっとりさせるような読み方の訓練をしたいと思っていて、そのためにも鼻濁音も使ってみるよう導いてみたいのです。朗読というと、「ナントカの一つ覚え」のようですが、芥川龍之介の

    「蜘蛛の糸」

を取り上げます。
「なんともいえないよい匂いが」の「が」などきれいに発音してくれるでしょうか。

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