ハラ、ハラ 

文楽のお好きな方は「ハラ」ということばを聞くと「肚」の字を思い出されるかもしれません。「肚」で芸をするなどといいます。
大星由良助は切腹した判官を前に「血に染まる切先をうちまもり、うちまもり、拳を握り、無念の涙、ハラハラハラ」ですから、「ハラ」というとこちらを思い出されるかもしれません。

この間、授業中に何かのはずみで最近問題になることの多い「ハラスメント」の話題を出しました。
元校長の教育長がパワハラ(パワーハラスメント)でお払い箱になったり、校長がセクハラ(セクシャルハラスメント)で懲戒解雇になったり、校長がパワハラで教員を土下座させたり、校長が保護者にセクハラメールを送ったり……。校長って

    どんな人種

やねん、と思うようなことが続々公になってきました。
私は教員の仕事をしていて一番気楽なのは、上下関係がないことです。なんとか部長(学部長だとか教務部長だとか)というのは単なる職務分担ですし、学長ですら自分の上にいるとは思っていません。逆に年少の教員も自分と同列としか考えていません。教授とか準教授などというのもほとんど意識したことがありません。
ところが世間ではそうでもないみたいで、校長の中にはずいぶん

    大きな顔

をしている輩があるのですね。勘違いする人には会社勤めなどをしてきた(つまり上下関係がうるさい)「公募校長」が多いようですが、そうとも限らないでしょう。

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授業でついでに「アカハラ」という言葉を使ったのです。「アカデミックハラスメント」のことで、けっしてイモリのことではありません。
おもに大学で教員が大学院生や学生におこなう嫌がらせで、追い詰められた学生などが自死するという出来事もあります。また、教授が助手に嫌がらせをするような、教員間の

    アカハラ

もあるようです。前述のように、私は教員間に上下関係など認めないものですから、現実には信じがたいのですが、特に理系の学部などではかなり厳しいように見受けられます。だいたい、嫌がらせをするような人間がなぜ教員をしているのか、そんな人物をなぜ雇っているのか。そこに大きな疑問があります。教育と嫌がらせって、本来は共存するものではなかろうに、と(それは理想、といわれようとも)言いたいのです。
文楽などの芸事の世界では今でも師匠が弟子を厳しく叱り飛ばすということがあるようです。内弟子があたりまえだったころは箸の上げ下ろしまでいわれたようです。もちろんこれは師匠の弟子への思いやりからなのでしょうが、勢いが余ると暴力や暴言と見られる可能性はあるでしょう。舞台裏の世界は我々には想像のつかないこともあります。

    初世豊竹古靱太夫

が大道具の棟梁に殺されたのは有名な話ですが、やはり人間関係は難しいものだと思います。
ハラスメントで塩冶判官を追い詰めた師直はハラハラと無念の涙を流した大星らの刃にかかって、悲惨な最期を遂げます。
クワバラ、クワバラ。

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