博物館へのアクセシビリティ(1) 

必要があって、博物館について勉強していました。
ものを集めるというのは誰しも経験のあるもので、私も子どもの頃は記念切手を集めたりしました。当時は今のように多様な切手がありませんでした。私が好きだったのは「国際文通週間」シリーズで、歌川広重の浮世絵がよく用いられていました.今は地域独自の切手とか、ドラえもんの切手とか、ほんとうにさまざまですから、通常切手以外のものを徹底的に集めようとすると大変だろうと思います。
私の住む兵庫県宝塚市では宝塚歌劇の切手がいくらか出ていて、昨年は

    歌劇団100周年

の記念切手も発売されました。私は女性に手紙を出すときはできるだけこの切手を貼ることにしています。近くの郵便局ではいくらでも買えるのですが、やはりローカルなものですから、割合に喜んでいただけます。
こういうのは庶民レベルのささやかなものですが、王侯貴族などのお金持ちは著名な画家に絵を描かせたり、それらの絵を集めて楽しんだりしました。しかしそれはおおむね私的なコレクション。富裕層の誇りのようなものだったのでしょう。しかし近代以降の博物館になると公開を前提とした

    社会教育

のための施設という意味合いが濃くなり、貴族たちの宝物も美術館に入ってあらたな役割を果たすことになります。

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博物館では、学術的あるいは文化的に価値のある資料を集めて調査研究をおこない、その研究成果とともに資料を公開する役目があります。
日本の代表的な博物館というと京都国立博物館、奈良国立博物館、東京国立博物館、九州国立博物館が思い出されますが、もちろんそれだけではありません。
そもそも「博物館」の名を冠していることは絶対条件ではありません。収集される資料の種類によって総合博物館、美術館、歴史博物館、考古博物館、科学館などがあり、動物園、植物園、水族館もまた博物館の一種なのです。
博物館法という法では設置者が規定されているため、正式の、というか「登録博物館」とされるものは実は少なくて、圧倒的に多いのは

    博物館類似施設

とされるものです。こういうところは不思議な話です。法の再検討が期待されます。
博物館は、図書館と違って有料で、鑑賞者の意思が強くなければなかなか行けないものです。図書館ですと、「暑いからちょっと涼みにいく」「新聞を読み比べに行く」「借りるつもりはないけど、本の背表紙でも眺めてくる」といった利用法もできます。以前、大阪の児童文学館が無駄なものだと言いたいために「子どもが漫画ばっかり読んでる」と文句を言った知事がいましたが、そんなことを言うなら図書館も「おっちゃんが新聞ばっかり読んでる」ということになりかねません。なんでもケチを付ければいいというものではないと思います。
それはともかく、博物館は

    企画展、特別展

もあり、1500円くらい取られることは珍しくありません。
常設展はとびきり安く(無料でもいいくらい)すれば、これはこれでいいのではないでしょうか。ある程度は受益者負担の原則があってもよいでしょうし、私立美術館とあまりに格差があるのもどうかと思います。それでも「1500円も出すなら映画に行く」という人もあります。なかなか行けない人を博物館に招く、つまりアクセシビリティ(近づきやすさ、行きやすさ)を高めるためには何らかの工夫も必要です。

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コメント

博物館好き

博物館は好きなので、私なら映画よりは博物館を選びます(笑)以前、池田市の歴史民俗資料館を訪れたときに「入館料は?」と聞きましたら「そんなお金いただくような物はありません!」と謙遜されました(笑)でも維持費もかかるでしょうし、税収で賄えるなんて羨ましい!と思った覚えがあります。

♪やなぎさん

池田市は古墳あり、城あり、炭も酒もある歴史の町だけにこういうものを作って資料を公開するのは大事なことだと思います。
私の博物館好きは口ほどでもないのですが、最近特におもしろくて仕方がないのです。
この間、学生にダ・ヴィンチの「受胎告知」を観にいった話をしましたら、「ダ・ヴィンチの絵は観たいけど、150円も出すなら観ません」とあっけらかんと言われてしまいました。興味がなければ学生は観ませんよね。

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