賀茂祭(4) 

歴史的には新しいものでも、やはり女人が登場するとはっとします。
戦争のために祭が中断したのは残念でしたが、斎王代を中心とした行列を加えることができたのは皮肉にもその中断があったからとも言えそうです。
命婦(みょうぶ)を先頭に、実に美しくきりりと化粧されて、元結で長かもじを束ねて垂らし、軽やかに整然と歩かれます。並んで風流笠を持つ白丁の男性はどこか嬉しそうな、恥ずかしそうな様子に見えました。

女人列の先頭

沿道の空気がさっと変わります。

    斎王代

の乗る「腰輿」が通ります。「ようよ」と読めますが、「御」をつけて「およよ」と言っています。斎王代の座る位置はかなり高いですし、四方が空いてるので風は吹き抜け、もたれもできず、前後左右からの視線を浴び続けます。いくらかはがたがたするでしょうから怖くないのかという心配も抱きます。そんなことを考えていると私が意味もなく緊張してしまって、目の前を通る時にシャッターを押せませんでした(笑)。そんな私の心遣い(笑)もどこ吹く風、真っ直ぐ前を向いて立派に役目をお務めでした。斎王代は公募ではなく、京都の

    名士のお嬢様

がつとめます。お金もかかるのだそうですね。今年もとてもすてきなお嬢さんでした。早朝からあの装束を着けて夕方まで。食べ物は? 水分は? 化粧直しは? トイレは? など、いろいろ気になります。

斎王代
↑斎王代

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戦後に始まったものでも、斎宮代は主役の座を揺るがぬものにしています。頭には心葉、玉かもじには平額(ひらびたい)という飾りを付けます。日蔭の糸(「日蔭の葛=ひかげのかずら」とも。白く垂らした組糸)がさわやかです。

    五衣に裳唐衣

いわゆる十二単衣で、装束は20kgを超える重さだといわれます。
下の写真は采女(うねめ)ですが、このかたの装束がわかりやすいです。頭のてっぺんに突き出している金属の飾りが心葉、丸くした鬘(玉かもじ)に付けているのが平額、白い組糸が日陰の糸です。

心葉など
↑采女

騎女(むなのりおんな)といわれる騎馬の女性もいます。斎王代に仕える巫女(みかんこ)です。これがまた凛々しくていいのです。こうなるともう前半の本列のことを忘れてしまいそうです(笑)。

巫女
↑巫女

ふたたび牛車。これは斎王代の牛車です。もちろん誰も乗りません。葵桂、橘、桜が飾られています。命婦が続き、行列はしんがりとなります。1時間ほどの行列は見ていて飽きません。

牛車2
↑牛車

ケチを付けるわけではないのですが、ひとこと。祭はやはり神事。それに参加する人たちは

    粛然とした

気持ちを持っていただきたい。また、外国人観光客も大勢観ています。行列の動きが鈍って立ち止まるやいなや、そばの人とにやにやおしゃべりをしたりするのは避けていただきたい。私の目の前で、数分立ち往生したとき、50代前後と見える人たちがゾロゾロと集まって歓談を始めました。何を言っているのかは分かりませんが、周りにいる若い人たちがじっと待機しているのに比べると恥ずかしい行為だったと思います。暑かったです。それはわかります。しかし風流笠や楽器、御幣櫃などを持って歩く若者、化粧のこともあって無表情に端然として歩いていく女性たちにもいるのです。
堂々とした態度こそそういう人たちには求められるはずです。無論、立派な態度の人もありましたけれど。
下鴨神社での神事のあと、午後は上賀茂へ。ほんとうにご苦労様です。

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