藤原さん 

日本の文化と歴史の授業で鷹司(たかつかさ)家を話題にしました。
「この家はとても由緒のある家柄で、藤原氏の中でも近衛・九条・二条・一条・鷹司の五つの家は重要なのです」といいかけて、これでは学生はわからない、と気づきました。
「藤原さんでしょ、それがどうして鷹司さんなの?」と思われるであろうからです。
突然

    五摂家

などといってもわかってもらえるはずがありません。藤原氏が枝分かれして、さまざまな姓を名乗るようになったこと、その頂点ともいうべき五つの家柄があることなどを話さないと理解してもらうのは無理でしょう。このときはそれゆえにこの話は深入りせずにざっと流してしまいました。
落語の

     「はてなの茶碗」

には「関白鷹司卿」が出てきます。
なぜ関白が鷹司なのか、それは五摂家の家柄のみが関白になれたから、という話ができればまたおもしろいのですが、話を落語にもって行くとまたあらすじから説明せねばならず(笑)、蟻地獄に陥ってしまいそうです。

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藤原氏は鎌子(鎌足)を始祖として、次第に勢力を伸ばし、大伴、橘、菅原、阿部などの他氏を次々に超えて、皇統の源氏は縁を結んだり排斥したりしつつついには圧倒的勢力を持つようになりました。おなじ藤原氏の中でも不比等の子の世代に北家、南家、式家、京家に別れると北家が他家を抑え、さらにはそこからいくつかの家に分かれ・・ということを繰り返していきました。傍流となった家は、かろうじて手に入れた家代々に約束された職を守ったり、地方で生きる道を見つけたりしました。

    加藤、佐藤、伊藤

などという姓はそういう家柄といえばいいでしょう。
鎌倉時代を迎えて貴族政治が衰えても,彼らは必死で摂関の地位を守りました。そしてその地位に昇れる家としてやがて五摂家が成立します。
私はこのうち近衛さんとは親しいのです。いや、あちらは私のことなど知るはずもありません。私が一方的に近衛さんの宝物を集めた

    陽明文庫(京都市右京区)

にお世話になっただけのことなのです。
今、藤原さんという方がいらっしゃいますが、そういうわけで平安時代貴族の嫡流筋というわけではありません。
そういうことをうまく、しかも簡単に話したいのですが、なかなかうまくいかないのです。

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