ごんべえさんの『おさむらいでござる』(1) 

奈良市の幼稚園で文楽人形劇を上演するようになって5年目です。
その間、奈良の方では新聞に載ったりして、そこそこ知られるようになっています。教育委員会の人や近くの中学の先生が視察に来られたりもしています。
今年は人形を遣ってくださる方が少なくて、ちょっと不安なのですが、何とか稽古を重ねていいものにできればと思っています。
今年は、表題の通りのタイトルで、野菜作りをしているごんべえさんが武士になりたいと思い、

    もぐらのモグリン

の魔法で変身するお話です。
もぐらのモグリンは去年の芝居で使ったキャラクターなのですが、私がけっこう気に入っているものですから、今年も使いたいと思っています。
ごんべえさんは、野菜作りはなかなかうまくいっているのですが、どうも最近腰や肩が痛くて、それに毎日同じような仕事を繰り返しているのがいやになってきたのです。それに引き換え、武士というのは農作業もせずに威張り散らして

    楽な暮らし

をしていると思い込んでいます。そこで、馴染みのモグリンに頼んで魔法をかけてもらって武士になり、楽な暮らしをしようと思いつきます。見事変身はできるのですが、とんでもないことに巻き込まれてしまうのです。
今年も覚書として、その台本をここに書いておきます。

にほんブログ村 演劇ブログへ
 ↑応援よろしく!

kgaeonrjuiをフォローしましょう

以下、台本です。冒頭の「○○村」の空欄には幼稚園の名前が入ります。

○○村のごんべえさんは、家の裏にある畑で、野菜を作って暮らしています。今年の夏は、しゃきしゃきキュウリ、ねばねばオクラ、ひんやりトマトなど、たくさんの野菜ができました。
 でも、ごんべえさんはあまり元気がありません。歳を取って肩や腰が痛くなったうえ、毎日毎日同じことばかりしているのがいやになってきたのです。もっと楽なことをして楽しく暮らしたい、みんなからちやほやされてたくさんお金のもらえるしごとはないものか、と考えているのです。
 そこにモグラのモグリンがやってきました。
も ごんべえさん、こんにちは。
ご おお、モグリンじゃないか。おまえがくれた、この魔法の鍬(くわ)のおかげで、ことしもずいぶん野菜ができたぞ。ありがとう、モグリン。
も どういたしまして。でも、ごんベえさん。なんだか元気がなさそうですね。
ご そうなんじゃ。野菜を作るのもずいぶんくたびれる。なにかもっと楽な仕事はないかと思ってな。
も 楽な仕事?
ご うん、たとえば、そうそう、おさむらいさんになって、楽に暮らしたいな。
も おさむらいさんは楽ではありませんよ。
ご そんなことはあるもんか。畑仕事もしないで、いつもえらそうにして、おいしいものを食べてるじゃないか。そうだ、モグリン。おまえの魔法でわしをおさむらいさんにすることはできないかな。は、ははははは。いくらなんでもそれはできないな。
も いえ、それくらいは簡単ですけど。ほんとうにいいのですか?
ご ええ、できるのか。そりゃ、ありがたい。モグリン、たのむ、たのむ、このとおりじゃ。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tohjurou.blog55.fc2.com/tb.php/3545-0ced7a21