ごんべえさんの『おさむらいでござる』(2) 

このお話のタイトルは、最初は「ごんべえさんの『おさむらいになりたい』」にしていたのです。でも、「ござる言葉」を印象付けたいという思いや、そのほかの理由でこんなふうに変えました。子供たちはわりあいによく「ござる言葉」をしっているようで、花かばさんからも「テレビの戦隊もので流行っている」というお教えをいただきました。これは助かります。前半におこなう「ぶんらくにんぎょうのおはなし」でも少し触れますので、きっとわかってくれますね。
では、引き続き、「ごんべえさんの『おさむらいでござる』」の台本を書いておきます。


 ごんべえさんはいっしょうけんめいお願いしました。モグリンは、すこし考えたあとで

も わかりました。ではごんべえさんがもとに戻りたいとおっしゃるまで、おさむらいさんにしてさしあげましょう。
ご 戻りたくなんかなるものか。もう、ずっと、ずーっとおさむらいさんでいたいんじゃ。
も はいはい。では、ごんべえさん。そこに立ってくださいな。
ご よしよし、これでいいかな。
も はい、ではいきますよ。もぐりん、もぐりん、ぐりりんぱ。ごんべえさんはおさむらい。

  (ごんべえ、武士の姿に変身)

 ごんべえさんはあっというまにおさむらいさんになりました。

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ご すばらしい。肩衣、袴。うん、これでわしもおさむらいさんじゃ。モグリン、どうじゃな。
も はい、立派なおさむらいさんに見えますよ。忘れては行けません、この刀を差してください。
ご おお、そうじゃそうじゃ。刀はおさむらいさんの魂、というからな。
も すてきですよ、ごんべえさん。あ、ごんべえというお名前も変えなければなりませんね。そうですね、帝塚山権左衛門、というのはどうですか。
ご 帝塚山権左衛門。それは立派な名前じゃな。わしにはもったいないくらいじゃ。
も 「わし」というのもやめてください。おさむらいさんですから、自分のことは「拙者」といってください。
ご う〜ん、なかなか難しいな。そうじゃ、とにかくこの姿で一度町へ行ってみよう。モグリンも一緒に来ないかな。
も そうですね。ちょっと心配ですから、ごんべえさん、じゃなくて、権左衛門さまの家来として一緒に行きましょう。

 ごんべえさんとモグリンは、こうして町に出かけました。今日はいいお天気で、気持ちのよい風が吹いています。山に比べて町はずいぶん人が多く、道を歩いていると、みんな、ほんもののおさむらいさんだと思って、ごんべえさんに挨拶をしていきます。

ご これはこれは、みなさん、拙者は帝塚山権左衛門というおさむらいでござる。ははは。

と、嬉しそうに挨拶していきます。どんどん道を歩いていくと、向こうからあまり元気のない娘さんがぼんやりしながらやってきました。そして、ごんべえさんとすれちがうとき、娘さんはふらふらと倒れてしまいました。

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