ごんべえさんの『おさむらいでござる』(3) 

ごんべえさんはおおむね私自身をモデルにしています。あまりうまく生きられないけど、生きているからにはできるだけのことはしようと思っています。しかし、現実にはうまくいかないことだらけで、いつも何か迷ったり悩んだりしています。孫のような園児たちに、そんな不器用な人間がいることを伝えることができればと思います。
では、いよいよ最後までの台本です。


ご もしもし、娘さん、大丈夫かな。
も ごんべえさん、このお薬を飲ませてあげてください。
ご うん。
染 はっ。これはこれは、どうもありがとうございました。
ご いやいや、おさむらいさんとして当たり前のことをしただけだ。いったいどうしたのかな。
染 はい、私はお染と申します。おとうさまをひどい目に遭わせた悪い人を探しているのです。でも、その人の顔も知らず、名前だけしか分からないので、なかなか見つかりません。とうとう、お金もなくなって、今日は朝から何も食べていなかったので、倒れてしまいました。
ご かたきうちじゃな。それはたいへんじゃ。しかし何も食べないとからだに悪い。よろしい、私の家にはご飯もキュウリもカボチャもあるから、今から食べにきなさい。
染 ありがとうございます。ところで、あなたのお名前は。
ご 拙者の名前? ええっと、なんじゃったかな。ふん、ふん、うおっほん。拙者の名前は帝塚山権左衛門。
染 ええ! 帝塚山、権左衛門・・・。帝塚山、権左衛門・・・。それではあなたは、お父様のかたき!
ご ええ! いやいや拙者はそんなものではない。
染 今になって言い訳をするとはひきょうもの。お父様のかたき!

 (しばらく無言劇。立ち回り)

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染 覚悟しなさい。
ご 助けてください、助けてください。
ご はあ、はあ。モグリン、助けてくれ、もういやじゃ、おさむらいさんなんて、わしゃ、いやじゃ。
も ずっと、ずーっとおさむらいさんでいたいんでしょ。
ご そんないじわるいわないで。二度とおさむらいさんになりたいなんて言わないから、元に戻しておくれ。
も やれやれ。ではいきますよ。モグリンモグリンぐりりんぱ。ごんべえさんは逆戻り。あれ? うま
くいきませんね。元に戻る時はわたし一人のおまじないではだめみたいです。それじゃあ、○○幼稚園のみんなにも一緒におまじないを言ってもらいましょう。みんないいですか? いきますよ、モグリンモグリンぐりりんぱ。ごんべえさんは逆戻り。もう一回、モグリンモグリンぐりりんぱ。ごんべえさんは逆戻り。

 モグリンが○○幼稚園のお友達と一緒におまじないをすると、ごんべえさんはやっと元に戻ることができました。

ご おお、戻った、戻った。モグリン、そして、富三のおともだち、どうもありがとう。わしはやっぱり、おいしい野菜を作ってたくさんの人に食べてもらうのが一番じゃ。さあ、今日はもう一度畑に行って働くぞ。

 ごんべえさんは、もとの姿に戻るととても元気になって、また魔法の鍬を持って畑に出て行きました。○○幼稚園のみんなが食べるお野菜も、ごんべえさんが作ってくれたものかもしれませんよ。

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