紙芝居(2) 

私が小学生の頃も紙芝居を見せてもらったことはありましたが、先生によってはあまり上手に語ってくれない人もあり、やはり語り手によってずいぶん違うものだということもその当時から思っていました。この先生の紙芝居はおもしろいぞ、というときはわくわくしたものです。
必ずしも声色のようにしなくてもいいのですが、登場人物の感情が伝わらないようではおもしろくありません。強弱、高低、明暗、緩急も大切です。男も女も、老人も子どももいます。地の文もあります。これらをうまく語り分ける・・って、こうなるとほとんど

    文楽の太夫さん

と同じような感じです。
ただし、紙芝居の場合は、それと同時に演技の必要があります。もちろん、実際には

    紙を抜く

という行為に他ならないのですが。そんなもの簡単じゃないか、とおっしゃるなかれ。これが実はなかなかの技術がいるのです。
紙芝居の裏側にはせりふなどが書いてありますがそれとともに「抜きながら」「さっと抜く」「ゆっくり抜く」「途中で止める」などという注意書きもあります。さらに自分でも工夫すると、紙を抜くことだけでかなり練習する必要があるのです。

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昨今、生活のために何でも屋になっていますが、このたび紙芝居について授業するはめになりました。小学校教員を目指す学生のための「国語」に関する授業です。
さすがに思いつきのようなことはできませんので、やっつけ仕事ではありましたが必死で勉強しました。
紙芝居の作り方。たとえば、ある画面に出てきた人物を次の紙に描く場合はどの辺りに描くのがよいか、というように、ただひとつの場面だけを考えて描くのではなく、

    次の場面との関係

を意識することが必要になります。それは紙を抜く=前場面の(観客から向かって)右側と次場面の右側が同時に見える瞬間があることが大きな理由です。これは欠点にも見えますが、うまく利用すれば長所にもなります。また30〜40人くらいの人が

    一瞬で判断できる

ような描き方も必要です。大きく描けばいいというものではなく、小さく描くならその小ささを目立たせるようにすることが重要です。枠(=舞台)に隠れてしまわないように、あまり端っこに重要なことを描いてはいけません。
当然、文章も大事です。芝居色の豊かなものでは、セリフを中心にして,それぞれの人物の性格や感情が分かるような文章を作る、これは一般の芝居と同じです。
また、擬音語、擬態語などもうまく使うと子どもたちには効果があると思います。ありきたりのものである必要はありません。「かさじぞう」に用いられる「じょいさ」あるいは「じょいやさ」という地蔵の掛け声などはとても印象に残ります。

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