なつやすみの遠足(6) 

やっとこの日の最終目的地に着きました。
森ノ宮のピロティホールです。このホールについては先日書きましたので繰り返しません。
かなりくたびれていましたが、6時過ぎに到着して、大阪府能勢町の

    鹿角座

公演を拝見しました。
会場では文楽のイチローさん(この劇団の指導者のお一人です)がわざわざ挨拶してくださいました。恐縮です。ほかにも、文楽の師匠は何人もおいでになっていたようです。
演目は6月の能勢町でのものと原則的に同じものでした。ただ、幕間に入っていた映像はカットされていました。
「能勢三番叟」人形が四体。おとな二人子ども二人でした。舞台狭しとよく動いていました。今度は足の踏み方について工夫されたらどうだろう、と思いました。次の演目との関係で奥行きがあまり取れなかったようで、交差するときがちょっと気になりました。
子どもたちによる三味線と小鼓の合奏は清志郎さんの作曲によるものですが、演奏者の皆さんはとてもいい目をしていました。
「傾城阿波の鳴門」八段目。ここでは「巡礼歌(じゅんれいうた)」と表記されていました。

    お弓の悲しみ

がとてもよく出て、よかったと思います。人形の型にとらわれず、性根を出そうという意識が感じられたのです。おつるは子どもさんが遣われたのですが、これもなかなかけっこうでした。

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ここで休憩。そしていよいよ最後は「名月乗桂木」です。
6月に拝見したときはもうこれで最後と思ったのですが、また見ることができて幸いでした。
今回は、さらに桂(若い娘)の純粋な愛情が感じられ、おばあさんのお熊も意地悪パワーが増していたようです。一度、勘十郎さんに遣ってほしい役なのですが(笑)。
床のことは分かりませんが、ちょっと走り過ぎではないかと思うところがあります。笑いを取りたいところなどもっと間(ま)を取って、お客さんに

    笑う余裕

を与えるような。お熊さんのセリフに
「さいぜん天気予報で聴いたところでは、今宵の降水確率は90%ぢやげな」
というものがあるのです。これは時代錯誤で笑わせるものなのですが、さらさらっと語ると笑いたくても笑えないのです。
また小道具で能勢地方の地図に「90%」と書いた天気図のようなものが出るのですが、この「90%」にはシールを貼っておいて、太夫さんが「90%」と語るころに合わせて剥がすという演出もあると思います。
ただ、私が思っていた以上にお客樣方は

    笑ってくださった

ような気がします。もしそれが事実であればこんなに嬉しいことはありません。喜劇の場合、笑ってくださることが何よりありがたいのです。
全体のことで気になるのは、なぜこの人形浄瑠璃にとっては大きなホールを使ったのか、ということです。何か事情はありそうなのですが、ほんとうなら、大阪市内で上演する場合はやはり文楽劇場を借りるのがスケールとしてギリギリの大きさだろうと思います。
終演は9時頃でした。スタッフ、出演者その他関係者の皆様方、ほんとうにご苦労様でした。

鹿角座ピロティ公演プログラム
↑当日のプログラム

こうして長い一日が終わりました。朝の7時に家を出て、夜の10時半に帰宅しました。ほんとうに疲れました。
ビール飲みたい! と思いながら帰って寝ました(笑)。

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