呼び捨て 

日本語はいろいろ面倒です。子どもを呼ぶときは「~ちゃん」「~くん」「~さん」を区別して使いますし、大人になっても「~さん」で済むかというとそうでもなくて「~くん」もありえますし、「~部長」のように身分を表す言葉を付けて呼ぶこともあります。学校の教員、医者、芸術家などは「~先生」と呼ばれることもしばしばです。
私は今なお「~先生」と呼ばれるのが

    苦手

で、学生は仕方がないとしても、一般の方からはできることなら「~さん」で呼んで欲しいのです(よろしくお願いします)。理由は簡単で、とても「先生」と呼ばれるに値しない人間だからです。「先生」というのは、古い考えかもしれませんが、やはり学問があって人格は高潔な人に限るという思いがあります。私は学問が無いのは折り紙つき(って変ですが)ですし、人格もひねくれたあまのじゃくですから、高潔からは程遠いのです。
自分のことだけではありません。私は同僚の人たちに対しては

    「~さん」が基本

です。高齢の学長だろうが若い新米だろうが、同僚は全部「~さん」の意識を持っています。よほど立派な人なら「先生」と思いますけれども。私にとって「先生」と呼べる人はおそらく数人に過ぎません。しかしみなさん鬼籍に入られましたので、もう「先生」はいらっしゃらないのです。

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生意気盛りの中学時代、友達に対しては呼び捨てにするのが男の子の約束、というところがありました。ところが私はそれも苦手で、「くん」を付けたくてしかたなかったのです。それでも人のまねをしないと変な気がしましたので無理に呼び捨てにもしましたが、高校時代以後は誰がなんと言おうとすべて

    「くん」付け

で呼びました。
私が高校のころまでは女の子はお互いを「さん」付けで呼ぶのがあたりまえでした。少なくとも私の通っていた学校ではそうでした。
大学生になって、女の子同士がファーストネームで呼びあうのを聞くこともあったのですが、それはごく一部の人、たとえば同姓の人が二人いるなど。その場合は「~ちゃん」だったと思います。今の大学生はファーストネームがむしろ多くてしかも「ちゃん」をつけない形が珍しくありません。ファーストネームを呼び捨てにするのです。
そして最近はさらに

    姓を呼び捨てる

のも少なくないようです。
友だちだけではありません。タレントさんなども姓で呼び捨てるそうで、野球選手みたいになってきました。またタレントさん自身も姓を芸名にするということもあるようです。ネット上では総理大臣でも「アベ」とか「アベちゃん」などと呼ばれて、権威も何もありません。
仁左衛門丈を「片岡」と呼ぶ人が出現する日が来ないことを願います(もっとも、簑助師匠を「吉田さん」という人は一流と言われる新聞でも見受けられますが)。
なんだかこの国の多くの人たちが「中学生化」しているように思えてなりません。

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コメント

片山さん

ん~、やっぱり呼びにくいです。

さいしょに「片山先生」と言ってから10年ちかくずっと「片山先生」でしたから。

でも勇気を出して「片山さん」。
なんだか呼びにくいです。

「片山先輩」くらいから始めて、そのうち「片山さん」にたどり着くよう心がけます。はい。

♪やたけたの熊さん

高校時代に出会っておれば、私も「熊さん」ではなく、「熊くん」とお呼びしていたかもしれません。
時に、初春の松竹座では「らくだ」が出てるようで、「やたけたの熊」はまたまた愛之助。最近、熊さんが愛之助に見えてきました。

先生、でも。さん、でも無いセンセへ。

もう、どの角度から突っ込まれても、柳に風、の、教え子といたしましては。
センセを、さん付けで、呼びかけてみる。
・・うわぁ、コワっ。 夏が過ぎた頃に放送する恐怖映画のようだ・・・。

(○○○○センセではなく、○○○○さん・・・。入力している時点で、何らかの罰と処刑が待っている気がする。)

因みに、わたくしはセンセ、と呼ばせて頂いておりますが。
センセと先生。末尾のイ、この1文字の違いはとても大きく。

教わるべきことを指導して下さる方は年齢に関係なく、どんな方でも先生。ですが、
教わりたい事の余白まで、指導して下さった場合、敬慕を込めると、センセ。
に、なるのです。 誰が決めた?そんな野暮な質問も、柳に風です。はい。

そういえば、かつて。
文楽の楽屋裏で、我が恩師と歩いていると、芸の至宝と思える方々が、次々に。

ほぉ、センセっ!来とってやったんや。とか、
はぁ、センセ。今日は、見はるんですか?と、
物凄く、気さくに話しかけて居られましたよね。凄いなぁ、と感嘆するのと同時に。
とても温かみのある、センセという敬称に聞こえましたヨ。
あくまでも、個人的主観ですが。

オット、ここで。それは敬称では無く警鐘だ、と突っ込まれようとなさっても。
無駄ですワ、あくまでも、わたくしの記憶ですので、ホホホのホ。
(今度の公開処刑には、執行猶予をお願いします。)

  • [2015/10/20 00:37]
  • URL |
  • 押し得子です。
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

♪押し得子さん

コメントのお礼とお返事が一週間遅れてしまいました。
押し得子さんのコメントをお読みになる方は、私がどんなエライセンセなのかと勘違いされるのではないかと案じております。
学校の教員としてはほんとに最低ランクなので、皆様お間違えなきように。
文楽の楽屋には、押し得子さんとは2、3回行きましたかね。そんな言葉をかけてくれた方はいらしたでしょうか? ほとんどの技芸員さんは「こいつまた来とる」「じゃまやなぁ」とお思いだろうと拝察していますのに。
まだ若き時代の教え子さんでしたから、あのままお嫁さんにしておけば(笑)「センセ」からどのように呼び方が代わったでしょうね。

教わるプロで在りたい、教え子より。

もしも?の人生は、ございませんが。
どのような関係性に、成っていたとしても、やはり、センセは、センセでしょう。

ところで、@ほとんどの技芸員さんは・・「じゃまやなぁ」とお思いだろうと拝察・・・。

そうでうか?わたくしがお見受けしたところ。ま、確かに、大御所さん達は笑いながら、また、ナンカ書きはるんでっか?いややなぁ、と仰っていましたが。

若手の方々は、まるで、ゼミの先輩に会えた!とような空気でしたよ。
センセのお人柄なんだろうな、と思いました。

そうそう、センセがお偉いのかどうかは、実は余り考えたことはないのですが。とても、イイ先生であったことだけは事実です。

サブマリン曰く。
授業は解りづらいが、卒業して話してみたら、案外イイ人だったと言われる教師なんて、それはプロではない。と、言い切る人(わたくし)が。
こんなに、何年も慕うんだから、凄いイイ先生だったって、受講してなくても、分かるよ。
と、納得しておりました。
納得する基準に、少々、疑問を持ちますが、ここは、エッヘンと思いますです、はい。

  • [2015/10/30 15:03]
  • URL |
  • 押し得子です。
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

♪押し得子さん

>センセがお偉いのかどうかは、実は余り考えたことはないのです

それは考えないのが正解です。考えるとわびしくなるばかりです。

>授業は解りづらいが、卒業して話してみたら、案外イイ人だったと言われる教師なんて、それはプロではない。

これは言えてますねぇ。心して授業します。


まあそれにしてもあまり褒められると、ウソっぽ過ぎて、ほかの方が眉につばしていらっしゃるとおもいます。
結局は安っぽい教員だったなぁというのが、終わり間近の最近になって思うことです。

呼び捨て

私は中学の頃からですが、国会や市会などの議員に、先生と呼ぶ事に疑問を持っているというか、呼ぶ事自体嫌です。
人によりけりですが、当選するまでは先生でなく、当選した途端に先生にってどこかおかしくて。

♪花かばさん

学生に「医者と教師と弁護士と議員(芸能人も)は『先生』と呼んでおくと安全」、と話すことがあります。
「先生と呼べ」みたいな人も多いですしね。

色物

寄席の世界では、色物の師匠格のひとを「先生」と呼びますね。落語家は「師匠」。

♪やたけたの熊さん

そういえば文楽では鶴澤綱造先生がいらっしゃいました。

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