2015年文楽錦秋公演初日 

大阪での文楽はいよいよ今年も見納めの公演になりました。葉は色づき、やがて散って行く時期で、寒さも次第に身にしむようになります。
夏の公演はずっと暑く、初春はずっと寒いのですが、11月の公演は季節の変わり目ということで感ずるものも多くあります。
今年は

    玉藻前曦袂

がいつもの「道春館」だけでなく、「清水寺」「道春館」「神泉苑」「廊下」「訴訟」「祈り」「化粧殺生石」という形で上演されすから、この演目が一体どういう話なのかが分かってくるように思います。普段はあらすじだけを知らされるので、すぐに忘れてしまいますから、こういう機会にしっかり見せていただきたいと思っています。
文楽でもっとも重要な動物といえばやはり狐でしょうが、この演目では玉藻前(初花姫)を食い殺す恐ろしい九尾の狐です。
私はこの演目をよく知りませんので、まずは第一部を見て、そのときにプログラムを買って本文をしばらく読んでから公演に行こうと思っています。それにしても、この演目も

    野澤松之輔

師匠の作曲、補曲の場面が多いのですね。私は邦楽の研究については疎いのですが、この人の作曲者としての業績をきちんと評価する研究というのはどれほどあるものなのでしょうか。
床では眼目の「道春館」の奥を千歳大夫、富助。次にここを語る時はきっと千歳さんも「切」の字がついていることと期待しています。

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第一部は「碁太平記白石噺」(田植、浅草雷門、新吉原揚屋)、「桜鍔恨鮫鞘」(鰻谷)「団子売」。
「揚屋」は、私の場合、越路大夫の印象が強い演目です。英大夫さんももうあとがないというか、このあたりで

    ぱっと花を咲かせて

強い印象を与え、一気に切語りへと駆け上がってほしい方です。清介さん、よろしいですね。いい音が聴けるのでしょうね・・。その前の「雷門」は津駒さんがお休みだとうかがいました。それなら兄弟弟子の津国さんが、とならないところが悲しいです。私がこの十年、もし大師匠か制作担当者だったら(随分厚かましい話ですが)、こういう場合にはせめて津国さんと南都さんに中日交代で語っていただけるように場割りをしてきたと思うのですが、もう今更なにを言っても仕方がありません。
人形では

    宮城野

を清十郎さん。きれいというだけでなく、華やぎと哀しみがにじみ出るような演技を期待しています。
豆蔵どじやうは勘市さんですが、この人はこういう役がいいと私は思っています。
「鰻谷」は唯一「切」の字がつきます(唯一とはさびしい・・・)。咲大夫、燕三。簑助、和生。顔が揃うのはこの演目でしょう。
私が行けるのはおもに水曜の夜、木曜、金曜だろうと思いますので、そのあたりでまたお目にかかれればと思います。

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