2015後期公開講座 

今日から公開講座が始まります。
超低給派遣教員としては少しでも稼がねばなりませんので、頑張ります。もっとも時給にしたら学生アルバイト並みにしかなりませんが。
お金のことはさておき、受講者の皆さんが熱心なので、それは楽しいのです.今回も『源氏物語』と『信貴山縁起絵巻』です。『信貴山』はこの後期で読み終えるつもりです。来年からはまた別のものを考えねばなりません。
まず今日は『源氏物語』。

    「若菜上」巻

の続きです。嬉しいことに、初めてお越し下さる方があるようです。
明石女御が実母の明石の君から祖父(明石入道)の思いを伝えられるところからで、このあと、六条院の蹴鞠という重大な事件が起こるところを読むのです。
光源氏の邸である六条院で、源氏の息子の夕霧が自分の住まいの方で蹴鞠をしているというので、光源氏がこちらに来なさい、と招くのです。そして、夕霧の友人でこの蹴鞠に参加していた右衛門督(柏木と呼ばれる人物)が恋心を抱いている光源氏の妻、

    女三宮

の姿を垣間見てしまうのです。この場面設定がまことにすばらしく、紫式部という人の才能には驚嘆する他はないのです。
この垣間見の結果、柏木の女三宮への恋情は募るばかり。そしてさらに重大な事件を引き起こすことになるのです。もう、おもしろいのなんの。

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この講座は受講者の皆さんからいただくお金が、一回につきほぼ映画一本分なのです.ですから私は紫式部の力を借りて、せめてそれだけの満足感を持ってお帰りいただけるようにしたいと思っています。
学生にも源氏物語の授業をしているのですが、そちらでは

  平安時代の日本語の発音

と考えられる読み方で朗読するということを最近しています。つまり、ハ行音は「ファ、フィ、フ、フェ、フォ」に近い発音で読みます。「ち」「つ」は「ティ」「トゥ」のように、そのほか、

    金田一春彦さん

が考証されたものをお手本として私が真似て読んでいるのです。
「とても日本語とは思えない」という意見が多くあります。中には「平安時代の人って、ハ行の発音がきれいにできないんですね」という学生もいます。そういわれると、私は「いやいや、それは逆でしょう。私たちが正しいハ行の発音ができなくなっているのではありませんか」と話すことにしています。なおも怪訝な顔をする学生には、「だって、『私は』と書いて「わたしわ」と発音する方がおかしいじゃないですか.昔の人はきちんと「わたしふぁ」と言ったのです」というと「たしかに!」という顔をします。
最近は10行くらいの本文を読む場合、半分は平安時代風、半分は現代風に読んでいます。なかなかおもしろいみたいです。
この公開講座でも、これを試してみようかな、と思ったりしています。
みなさん、どんな反応をくださるでしょうか。

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