第29回だしまきの夕べ
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昨日11月21日はおなじみ、だしまきの夕べでした。皆さんが参加してくださるおかげで、この会もあっというまに30回目前になりました。
参加しても何も盛り上げることのできない私も、半分くらいは参加しているのかな、と思います。
両輪さん
にはほんとうにこの値段でいいのか? と思えるような安さでお世話になっています。
皆様楽しまれたでしょうか?
私は、歩けないようなしんどさではないのですが、微熱がずっと続き、しかし文化の日も勤労感謝の日もない日々で夜遅くなるのがいささか恐ろしく、失礼してしまいました。ほんとうに情けないです。
皆様、どれくらい集まられて、どんなお話をなさったのでしょうか。
私は、今日22日はなんとか劇場に参ります。
お目にかかれるかたがいらっしゃるかどうか…。
↑応援よろしく!
- [2015/11/22 00:00]
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だしまきレポ 1
札幌、東京、千葉、大阪、兵庫、岡山から善男善女が集まりました。メンバーは、くみさん、花かばさん、戸浪さん、えるさん、ハルミさん、あやりんさん、ハヌルさん、ぶたねこさん、らくださん、くまさん、そしてゲストは人形遣い・吉田玉誉さんの11名です。
・玉藻前はストーリーに難があるよね。ストーリーそのものに面白みが欠けるからかケレンで見せている感じがするよね。
・とくに「化粧殺生石」は勘十郎さんのワンマンショー。あれはあれで面白いけどね。
・勘十郎さんのキツネは上手側から消えて、すぐに下手側から出てくるところ、どうなってるんですか?
・(玉誉さん)あれは船底に降りて手をつきながら匍匐前進みたいにしてサササッと移動するんです。
・早変わりといい宙乗りといい、勘十郎さんの次にはどなたがするんでしょうかねぇ。
だしまきレポ 2
・鰻谷は陰々滅々なストーリー。ちょっと無理があるけどね。ある意味芝居らしいとも言えるかな。
・お半ちゃんの玉誉さん、いろいろ工夫されて存在感がありましたね。母のお妻がお半ちゃんの髪を整えてあげるときに、お半ちゃんが髪に手をやる仕草がかわいかった!
・(玉誉さん)過去のビデオを探したのですが、蓑助師匠のお妻はなかったんです。意外ですが蓑助師匠のお妻は初役なんです。文雀師匠のお妻をビデオで見ました。文雀師匠は、お半から離れた位置にいてしばらく経ってからお半の髪を調えます。ところが蓑助師匠は、いきなりお半の髪を整えるので最初すこし戸惑いました。
・蓑助師匠と共演されて、どんな感じですか?
・やはり蓑助師匠独特のオーラがあります。気が張り詰めますよ。先代玉男師匠とはまた違った雰囲気です。
だしまきレポ 3
・玉誉さん、その紙袋に何が入ってるんですか?
・(玉誉さん)人形の手です。自分で作ったものですが、あちこち剥げてきたので劇場で胡粉を塗ってもらってきたんです。
・材質は檜。首の材質とおんなじです。ほんとうは木曾檜が目が詰まっていていちばん良いのですが、高価なので劇場の大道具さんから切れ端をもらうんです。それを彫刻刀で彫って作ります。銅は樫。樫は檜以上に堅いです。バネはクジラの髭です。
・大江巳之助さんの首は一級品です。巳之助さん以降、巳之助さんのレベルに達するひとは出てきません。手も巳之助さんのものを遣いたいですけど数も限られていて、先輩から譲られるか、そうでなければ自分で作ることになるんです。
だしまきレポ 4
・(玉誉さん)ことし8月、マレーシア・ミャンマーと「八百屋お七」を少人数で公演しました。とくにミャンマーの蒸し暑さは大阪の比ではないくらい凄まじかったです。クーラーみたいなのがありましたけど全然効かなくって。楽屋といっても掘っ建て小屋みないな隙間だらけの建物で、楽屋にも蚊がいっぱい! スマホの機能に蚊がいやがる周波数を出すというのがあって、みんなでその周波数を出してたら効きましたよ。蚊が逃げていきました。楽屋にサソリがいたのにはビックリしました。5cmくらいのサソリがいるんですから。
・ミャンマーで「たこ焼き」の看板を見つけましたので入りました。お店のひとに聞くと、文楽劇場よこのたこ焼き屋で働いていたというので、これまたビックリしました!
・今回のミャンマーだけでなく、これまでオランダ、ブルガリア、タイなどにも行きましたが、それぞれの国で通訳をしてくれた現地の人が、まったくの偶然で同級生のダンナさんだったり、友人の知人だったりしてビックリしたことがあります。世界は狭いですね。
・さっきたこ焼きの話題が出ましたが、たこ焼きの元祖はラジオ焼きって言うそうですね。
・(玉誉さん)ラジオ焼きは会津屋というお店が始めました。会津出身のひとが大阪に出てきて始めたんです。ぼくも会津ですから。福島県は浜通り、中通り、会津の3地域で成り立っています。会津はいちばん内陸です。
だしまきレポ 5
・さて次回の日程ですが・・・1月23日(土)です。
・文楽のますますの発展と、皆様のご健勝と、玉誉さんのますますのご活躍を祈念しまして、う~ちましょ、もひとつせ~、いおうて三度。両輪さんのお父さん、お母さんも入っていただいた大阪締めでお開きとなりました。
だしまきレポ 補遺1
・らくださんは先代燕三師匠が舞台で倒れられたとき近くで目撃したとか。
・三味線をもったまま倒れて、床世話のひとたちが三味線を取ろうとしたけど師匠は離さず撥は宙を弾いていました。顔面蒼白の燕二郎(現燕三)が浴衣姿で弾きました。そのあと錦弥(現錦糸)が肩衣を付けて代演しました。
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だしまきレポ 補遺2
・北浜あたりのレトロビルは素敵ですね。
・あのあたりの町は細長いんですよ。それはむかし間口あたりで税金が徴収されたから、鰻の寝床のような家が背中合わせに並んでて、向かい合わせの家々がずらりと並んだ地域をひとつの町にしたからね。
・道修町の少彦名神社(神農さん)のお祭りいまやってますよ。
・神農さんはクスリの神様。同時に香具師(テキヤ)の神様でもあるよね。
・クスリは小さいわりに単価が高いので、行商にぴったりやったからね。
・「外郎売り」もテキヤやね。
・「外郎売り」のういろうって、名古屋名物の甘いおもちかと思ってたわ。あれ丸薬だったの!
♪やたけたの熊さん
いつもながら、熊さんの超人的な記憶力には感心してしまいます。繰り返し拝読しました。
ありがとうございます。
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