久しぶりの三味線 

先日野澤松也師匠においでいただいた時、三味線の説明をお願いすることにしていました。邦楽は、私の子ども時代より中学校の音楽の授業などで詳しく教えているはずなのですが、やはりほとんど知らないようです。中には「触ったことがある」という学生もいましたが、なにしろ音楽の先生はたいていが洋楽出身。あまり熱心には教えていないのかもしれません。三味線の部位の名称や

    どんな素材で

できているのかも知らないようですので、そういうことも含めてお話ししていただければ、と思いました。糸が三本、というくらいはわかっていると思うのですが。
このアイデアは、自画自賛になりますが、予想外の当たり方をしました。この催しはあくまで授業の一環だったのですが、公開講座などで学内にいらっしゃる一般の方にも参加を呼びかけました。するとその皆さんも「三味線は聴いたことはあるし、なんとなくわかっているつもりではあるけれど、種類があることも、音色が違うことも、二上りや三下りなどの意味も知らなかった」という方が大半だったのです。ですからこういう方々にも師匠の

    三味線よもやま話

は評判が良く、少しも聞き逃すまいとして熱心に耳を傾けていらっしゃる方がほとんどでした。計画倒れもあれば予想外の好評もある。私のような素人の企画する催しというのは、やってみないとわかりません。

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師匠のお持ちくださるのは当然太棹です。棹はごついし、胴も厚みがあります。
しかし、三味線には細棹もあります。私の研究室には一梃置いていますので、これも併せて学生に見せようかなと思いました。
師匠がお出でになる前の

    事前授業

にも持って行きました。しかし見せるだけでは芸がないかな、と思って、弾いてみることにしました。以前だったら「元禄花見踊」とか「さくら」とか、曲がりなりにも弾いたのですが、調子合わせができない上に、三味線を弾くこと自体が久しぶりですので譜も覚えていません。
しかたがないので適当に調子を上げて三の糸だけを使って

    「酒屋」のサワリ

の「チチチチチン、チチチン、チン、シャン」というところだけ(笑)を弾いてみました。それでも学生は「おお、センセが三味線弾いてる!」という顔をしていて尊敬されてしまいました(笑)。
「尊敬」はウソですが、学生が意外な顔をしたのは事実で、やはり楽器の持つ力というのはたいしたものだと思ったのでした。
その授業が終わって師匠にご挨拶に行こうと思ったら、学生が一人、三味線に近づいてきて覗き込み、触りたそうな顔をします。この学生は「琴を弾いた経験があって邦楽にはとても興味があるのに、時間の都合で師匠の演奏を聴くことができません」と以前から言っていましたので、未練があったのでしょう。私は、気持ちはあせっていたのですが、何だかかわいそうなので「持っていいよ、弾いてもいいよ」と言って椅子に座らせて持たせてあげました。すると彼女は興味津々という顔つきで撥を持ってしばらく弾いていました。楽器の力はたいしたものです。

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