熱血 

文楽で某俳優さんにお会いしたことがあります。もちろん文楽には芝居、演芸、音楽、その他各芸能の方がお出でになりますから珍しいことではありません。ましてその方は劇団出身で本格的に芝居の稽古をされた方ですので、何でも見ようという姿勢でいらっしゃるのだろうと思います。私の少年時代に熱血教師を演ずる青春ドラマに出ていらっしゃいましたが、俳優さんらしくいつまでもお若いので驚きました。
熱血教師というのは若い先生に多いという印象があります。よくいえば教育に情熱があって優秀な人なのですが、悪くいうと前後の見境のない、

    若気の至り

のような先生。
でも、若いから許されることもありますから、多少見境はなくても元気でいいと思うのです。
私は若手教員の頃から出来がよくなくて、同世代の先生が学生から慕われて人気があったのに、それを横目で見ているだけでした。どうすればあんなに慕われる教員になれるのだろうかと、いろいろ悩みもしました。結局その悩みは

    解決しない

まま今に至っているのですが(笑)、やはり人気のある人はどこか熱いものがありそうな気がします。とどのつまり、私は冷淡なのです。
だからといって、某俳優さんが演じていた教師のように、学生と同じ目線で火花を散らしたり、先輩教員と喧嘩することも辞さず、PTAのわからず屋とやりあったりするようなタイプでもありませんから、不自然なことはしない方がいいと思っていました。

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私はもはや若手教員どころか目の前に終着駅が見えてきているのですが、このところどうも授業が熱くなることがあるのです。しゃべっているうちについブレーキとアクセルを踏み間違えて猛進してしまう感じ。
若手教員の時よりずっと熱が入ってしまうのは、やはり

    蠟燭の最後のひと燃え

なのでしょうか。
たとえば、「日本の文化と歴史」という授業では、当初の予定とは違って「文化を守るということ」という問題に焦点を合わせて、それがどれほど大変で、どれほど重要かということをあれこれ例を挙げながら話しています。例としては以前ここにもかいたことのある「最後の晩餐」がそうですし、先日は

    厳島神社

の話をしました。これもどこかで書いているはずですが、私が広島に住んでいた時に強い台風に見舞われたことがあります。塩害で送電線がやられてしまって電気がかなり長くとまったという生活上の問題もありましたが、もっと衝撃的だったのはこの台風の風と波で厳島神社が甚大な被害を受けたことでした。能舞台が壊れ、他の部分も大きな打撃を受けました。それが今や何ごともなかったかのように美しい姿がよみがえっています。その蔭にはどんな人のどんな苦労があったのだろうか、というような話をしているのです。
逆に、文化財(建築物だけではなく、無形文化財も)に理解のない人がとんでもない被害を与えることもあり得るという話もするようにしています。そこでポイントになってくるのは「想像力」ということなのです。

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