来年度の公開講座 

一般の方々(多くは私より年長でいらっしゃいます)にお話をする公開講座はとても勉強になるので私は好んで受け持っています。この後期は若い女性も加わってくださったのですが、このかたは関西の一流大学で日本史を専攻されたそうです。こういう方が来られますと、ぼろが出そうで(笑)こわいです。
しかしとても熱心に話を聴いてくださり、ありがたいと思っております。
今私が担当している講座は『源氏物語』と『信貴山縁起絵巻』で、前者は来年も続けたいと思っています。しかし後者はもうすぐ読み終えてしまいますので続けるわけにはいかないのです。ところがこの講座に来てくださる方の多くはもう何年も通ってくださっている方々で、

    「ではさようなら」

というわけにはいかないのです。
一昨年度までは『百人一首』『伊勢物語』『竹取物語』『紫式部日記』などを読んできたのですが、昨年度(2014年度)から絵巻物を取りあげたらどうだろう、と思うようになり、まず『伴大納言絵巻』を一年かけて、今年は『信貴山縁起絵巻』をまた一年かけて読んできました。
この流れで行くなら『粉河寺縁起絵巻』『吉備大臣入唐絵巻』などが有力候補になるのですが、正直に申しますとこれまであまり深く勉強しておらず、

    自信がない

のです。また『粉河』は絵巻物がひどく破損していて、見た目がきれいではありません。舞台は和歌山県の粉河ですから、内裏や信貴山が舞台になる『信貴山縁起絵巻』、京が舞台になる『伴大納言絵巻』に比べて縁遠く感じられるかもしれません。『吉備大臣』は和歌山どころか中国ですからさらに遠いのです。
そして、両絵巻ともにどうしても男性中心になってしまい、話が硬くなるかも知れないと危惧しています。

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そこでまた文学の講読に戻ろうかとも思っています。
『枕草子』はどうだろう、『落窪物語』や『とりかへばや物語』もある、いや和歌もおもしろいかも知れません。和歌ならある歌集を読むというのでもいいですし、季節に合わせてさまざまな歌集から秀歌を選んで読むというのもおもしろそうです。ただ私は見識がないので、秀歌を選ぶというところに自信を持てません。
『源氏物語』を一方で取りあげていますから、いくらか

    毛色の違うもの

に取り組みたいという思いも持っています。文学の周辺、ということになると、「平安文学と音楽」などできればおもしろいのですが、いくらなんでも音に関するものはもうダメです。「平安文学と美術」。これなら今の絵巻物に戻ってしまいます。
いっそ、『源氏物語』の別の場面を読むのはどうか、とも思います。今は光源氏の中年期の話を読んでいるのですが、若い頃のものもいいですし、光源氏以後の、いわゆる

    宇治十帖

と呼ばれるところを読むのもおもしろいと思います。
そのほか、学生時代にわりあいに多く学んだ説話文学(今昔物語集など)も候補にしています。もうしばらく悩むことにします。

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