百太夫祭 2016(1) 

十日戎になりました。
父が大阪の堀川の出身なので、堀川戎を愛し、小さいときに連れて行かれました。西宮戎にも行ったような気がします。
西宮戎とは、兵庫県西宮市の西宮神社。この境内にある百太夫神社の祭は、例年1月5日午前11時からおこなわれます。今年は参加してきましたので(以前にもここでご紹介したことがあるのですが)書き記しておきます。

私はつい「ひゃくたゆう」といってしまうのですが、西宮神社のHPによれば「ひゃくだゆう」と濁って発音するようです。
西宮は海に面していますので、古くから漁業も盛んでした。その守り神として「えびす神」が尊崇されていましたが、町が開けて商業も活発になると商売の神様としても敬われました。

  「商売繁盛で笹もって来い」

という掛け声は今では商人の町大阪の今宮戎が似合うかもしれませんが、なんといっても全国えびす神社の総本社は西宮です。三連春日造の本殿は先の戦争で灰燼に帰してしまいました(かくして戦争は文化を破壊します)ので、現在のものは戦後再建された新しいものなのですが、風格はたっぷりです。

西宮神社大練塀
↑西宮神社大練塀

西宮神社拝殿
↑西宮神社拝殿

西宮神社本殿 屋根3
↑西宮神社本殿の屋根

本殿の西側にひっそりと鎮座しているのが百太夫社で、普段はあまり目立たない存在です。しかし年に一度のこの日ばかりは主役になるのです。
西宮神社の雑役に奉仕しつつ、近くの散所(さんしょ)に住んでいた傀儡師たちが

    えびす信仰

を広めるために人形を舞わせて神社の札を配布したのだそうで、この人たちが祖神と仰いだのが百太夫。江戸時代も終わり近くになると、そう言った人たちも減り、百太夫を祀った神社もさびれるに至ったようで、西宮神社に移されました。散所は今も西宮市産所町として名を留めています。
同町にあるNTTの片隅に傀儡師の像が建てられていることは以前にも書いたことがあります。

百太夫神社と人形
↑百太夫神社と阿波の人形

傀儡師像()
↑傀儡師の像(NTT西宮支店前)

にほんブログ村 演劇ブログへ
 ↑応援よろしく!

kgaeonrjuiをフォローしましょう

西宮神社の最寄駅は阪神電鉄西宮駅ですが、私は阪急夙川まで行き、そこからぶらぶらと川沿いを歩いて行きました。寒ければつらいかもしれませんが、何しろ今年は暖冬です。そして国道2号線、JR、阪神、ついでに国道43号線も越え、神社より少し南の通りになる

    酒蔵通り

を清酒『白鹿』の大きな看板を目当てに歩いてくことにしました。途中、文楽人形遣いのお師匠さん(重要無形文化財個人指定保持者)のお宅があるのですが、ご本名と芸名の表札の並ぶお宅には、立派な注連縄が飾られていました。お元気でいらっしゃるのでしょうか。

白鹿
↑白鹿

『白鹿』の手前を左に折れていくらか歩きますとふたたび43号線。このすぐ北側に西宮神社があります。
有名な大練塀は阪神大震災で被害を受けましたが、きれいに元通りになっています。私は福男選びの競走がおこなわれる門から入って、定刻の30分ほど前に百太夫社の方へ行きました。客席には地元の名士の方なのでしょうか、恰幅のよい方々が盛んに新年の挨拶を交わしていらっしゃいました。名士でもなければ恰幅もよくない私は居心地が悪い(笑)ので、空いていた席に座って本を読んで待っていました。すると、あっというまに時間が経ち、祭が始まります。宮司さんが

    祝詞

をあげたり、代表の方々が幣を手向けたりすると立ったり頭を垂れたりしなければなりません。祝詞はいつ終わるかわからないので、頭を下げたまま、時々目を開けて(笑)「もう終わったかな?」と、周りの様子をうかがっていました。祭は20分あまりで終わり、このあと人形の奉納があります。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tohjurou.blog55.fc2.com/tb.php/3748-b8ee58c8