国性爺合戦 第五(2) 

『国性爺合戦』も大詰めです。

黒革威(くろかはをどし。鎧のパーツである小さな板、つまり札=さね=を黒い革にしたもの)の鄭芝龍は南京城の外郭の大木戸を叩き、「国性爺の父、老一官と申す。年寄って戦が思うに任せない。しかし若い者の戦の話を安閑とも聞いていられず、討ち死にしようとやってきた。李蹈天、ここに出合い、この白髪首を討ってくれ」と大声を挙げます。すると中から六尺豊かな大男が現れて襲いかかります。しかし老一官はあっさりその首を落とし、「李蹈天が出てこないとこの通りだ」と城を睨んで立っています。すると

    韃靼大王

が門の櫓に現れて、「問いたいことがあるから老一官を搦め捕れ」と命じます。すると四五十人の男が取り巻いて老一官をめった打ちにして連れて行きます。
やがて、国性爺、呉三桂、甘輝、そして小睦が後陣の大将として現れます。小睦が奮戦して相手を倒しますが、七十万騎が立てこもった城だけに、なかなか落ちません。国性爺はなんとか

    父の安否

を知りたいと思いますが、うまくいきません。そこで「この国性爺はこれまで無刀の戦いはしたことがないが、今日は剣の柄に手もかけない。さあこい」と挑発します。多くの兵が挑んできますが次々に倒して行く様子はとても人間業とは見えないのです。

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すると老一官を盾の表に縛り付けて韃靼大王、李蹈天が現れます。李蹈天は「日本から来てこの唐土を踏み荒らした上、今日の韃靼大王の御座近くでの狼藉は許せないので老一官を召し捕った。日本流に腹を切るか、親もろともに日本に帰るなら老一官の命は助けてやる。いやというなら今すぐ老一官を殺す」と脅します。さすがの国性爺も打ち萎れていると、老一官が「七十に余るこの老人の命ひとつに迷って仕損じたと言われたら末代の恥辱が故郷の評判になる。日本生まれは

  愛に溺れて義を知らない

と他国に悪名をとどめるのは日本の恥だ。お前の母が日本の恥のために命を捨てたのを忘れたか。この親が目の前で八つ裂きにされても飛びかかって本望を遂げようという心を失ったのか」と叱りつけます。国性爺は思い切って大王めがけて飛びかかろうとしますが、李蹈天が老一官に刃を向けるので躊躇します。
そのとき、呉三桂と甘輝が目配せをして、韃靼王の前に出て頭を下げ、「ご運の強い韃靼王、国性爺の運もこれまで。もし我々の命を助けてくださるなら、国性爺を討ちましょう」というと韃靼王は油断します。そのすきに両人が飛びかかって蹴倒し、国性爺も

    父を救って

李蹈天を捕えて父の代りに盾に縛り付けます。
国性爺は韃靼王を鞭打ちした上で解き放ちます。そして李蹈天は国性爺が首を、呉三桂と甘輝が両手を抜いて捨てるのです。

こうして国性爺合戦は大団円となります。

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