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走り 

昨日、関西は暖かい春のような気候でした。
温暖化といいますが、何だか生ぬるい表現です。灼熱化とでもいったほうが危機感が出るのではないかと思うほどです。
長い距離を歩いたり少し走ったりしようものなら汗をかきます。

ところで、江戸時代の人はどのように歩き、走ったのでしょう?
今のように両手両足を互い違いに前に出して歩いたのでしょうか?

文楽人形を見ますと、何だか奇妙な歩き、走りをしています。
もちろんちっとも奇妙には思えず、かえって現代人のような歩きをするほうが変に見えるでしょう。

うかうか歩きの治兵衛はどうでしょう?
徳兵衛は? 忠兵衛は?
ツイストを踊るようにからだの前、胸の辺りで手を動かして右手右足、左手左足を同時に前に出しています。
娘が駆け寄るところなど、袂を返してやはり右手右足、左手左足は同時に。
いわゆる

    南蛮(なんば)走り

です(以前にも書いたような気がしますが^^)。

でも、いましたよ。私が子供の頃、たいてい女の子でしたが、両手を握りしめてからだの前で左右に振りながら走る人が。
ドラえもんのしずかちゃんも同じですね。

こんな絵はどうでしょう?

20070220175336.jpg

広重の「東海道五十三次・宮」です。
綱を持っているのでなんともいえませんが、全員ではなくても「なんば」のように見えませんか。とくに先頭の人など右肩を出して右足を踏み出しています。


これは?

bandainagon.jpg

歴史の教科書でおなじみ、平安時代にさかのぼって、伴大納言絵巻の子供の喧嘩の場面です(背景なし)。形相を変えたおっちゃんが左肩を突き出して左足を前に出して走っています。

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男性の豪快な走りは

    韋駄天団七

走るということにはそれなりの意味というか、追い詰められた心境が描かれているのですね。

韋駄天で引っ込む権太は弥助(維盛)らを追います。切羽詰った心境でダッシュするわけです。
団七はまた光秀、樋口などの松登りにはなくてはならない走りです。勇壮そのものです。
女性の団七は櫓のお七。これまた髪を振り乱しながらの必死の思いがうかがえます。

歌舞伎の勧進帳や鳴神でおなじみの飛び六法も様式化した走りです。
あれもまた人物の思いがこもるからこそあのような大胆な形になったのでしょう。

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コメント

なんば走り

陸上の末續慎吾選手がなんば走りで記録を出した、というので有名になりましたね。
「ヤクザが両手をズボンのポケットに突っ込んで肩で風を切って歩く」ように走るそうですが、それがなぜ速いのか、分かりませんね。ヤクザ走りで、他の選手を威嚇してるわけではないでしょうし・・・。

♪やたけたの熊さん

そうそう、末續慎吾選手で思い出しました。
昨年6月29日になんばの記事を書いていました。桑田投手とか、相撲のてっぽうなどが話題にもなったのでした。
どこかで書いたとは思ったのですが。
http://tohjurou.blog55.fc2.com/blog-date-200606.html#entry124

木津川先生は飛脚も例に挙げていらっしゃいます。前かがみになってなんばで走る。速そうです。

それにしても、同じことを繰り返して言うようになるのはやばいなぁ・・。

時代劇の立ち回りにもなんば走り!

明治以降の西洋式の教育がされる中で「左足を出すときは右手を前に、右足を出すときは左手を前に」という身体を腰でひねる移動方法が主流になってしまい、それによって身体が歪んでしまう人が多くなったという先生の話をTVで見てなるほどなぁと思ったことがあります。治療としてなんば歩きをさせるのだそうですよ。
また、そのような西洋式の走り方では時代劇の殺陣がきれいにできないという話もきいたことがあります。要は腕を振らずに肩を前に出すことが大事ということのようですね。
「妹背山女庭訓」の感想の中でまたまたご紹介させていただきました。ご了承くださいませm(_ _)m

♪ぴかちゅうさん

そうそう、ポイントは「肩」ですね。
肩で風切り、剣道でも正眼に構えると右手右足が前に出て、さらに右足を踏み込んで行きますよね。

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