こくごのもんだいしゅう 

小学校6年生の光村図書の国語の教科書に、ドナルド・キーンさんの「かなえられた願い——日本人になること」が掲載されています。
世界が戦争に向かっていく中で18歳のキーンさんがわずか49セントで手に入れた「The Tale of Genji」(源氏物語)。この本との出会いがキーンさんの人生を決定づけたこと、人間の心の世界は時空を超えて何も変わらないこと、東日本大震災のあと日本国籍を得て「日本人になる」ことを決めたことなどが書かれています。震災の後、日本は深く傷ついたが、必ず復活する.それを信じましょう、と、間もなく卒業する小学生に訴えています。

    はなむけのことば

としてとてもすばらしいものだと思います。私は読んでいて涙が出そうになりました。
キーンさんはさらに「日本のみなさんへのメッセージ」としてこんなことをおっしゃっています。

  もっと自国のことを知るべきです。よい日本文学を読むこと、
  そしてよい日本語を書くこと。日本の言語文化にはそれだけの
  価値があります。それから少なくとも一つの外国語を学ぶべき
  でしょう。自分の国を知るためには、外国のことを知らなければ
  ならない。自分が常識だと思うことも、他の国では常識ではな
  いかもしれない。(以下略)

これが6年生の教科書に載っているのです。大人も含めて玩味すべきだと思います。私にもこういうことは言えるかもしれません。しかしキーンさんがおっしゃればこそ価値もあり、説得力もあるように思います。
国語の教科書、なかなかのものでした。

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教科書を読んで感銘を受けるだけでは仕事になりませんので、それを教材として子どもたちに何を話すべきかについて、この連休はいろいろ考え、勉強していました。
それに加えて、あまりやりたくはないことだった(笑)のですが、小学生用の問題集も体験してみました。「子どもたちに何を、いかに教えるか」ということを学生に伝えるための参考にしたかったのです。
単純な問題では「次の文に合うようにカタカナの部分を漢字に直しなさい」という同音異義語の書き取りがありました。
  合宿で体力をキョウカする
  国語は好きなキョウカだ
  友人とシンコウを深める
  計画が予定どおりにシンコウする
「こそあど言葉」というのもありました。懐かしいです。「これ、それ、あれ、どれ」などですね。
4年生の問題集に、短歌が出ていました。
  「寒いね」と話しかければ
   「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
                (俵万智)
  たはむれに母を背負ひて
  そのあまり軽きに泣きて
  三歩あゆまず        (石川啄木)
俵さんの歌では「「寒いね」と対照的な言葉を抜き出しなさい」という問題がありました。啄木では「「三歩あゆまず」というのはなぜでしょうか」というのもありました。答えを出して正解ならそれでいい、というのではなくて、こういう歌をしっかり味わえる子どもを育ててほしい、そのためにどういうことをすればいいのだろうか、という話をしたいと思っています。

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