浄瑠璃と平安時代 

文楽4月公演は『妹背山婦女庭訓』でした。月代を剃ったり、髪を島田に結ったりはしていますが、天智天皇、蘇我入鹿、藤原不比等などが出てきますので、いちおう七世紀のお話です。
『菅原伝授手習鑑』は寺子屋が舞台になるとはいえ、平安時代の話です。はったい茶を飲んでも『競伊勢物語』には紀有常が出てきます。
14世紀のころ、『徒然草』の筆者が平安王朝に憧れただけでなく、江戸時代の人たちも王朝文化には並々ならぬ憧憬を抱いていたようです。
大名の娘の

    お輿入れ

では王朝文化を素材にした花嫁道具が珍重され、貝合せや百人一首、伊勢物語、源氏物語などが用意されました。
芝居でいう「世界」にも難波戦記や平家のみならず、王朝が取り入れられました。

    「王代もの」

などといわれます。
花札に出てくる季節感も平安王朝以来のもので、日本人の美意識に大きな影響を与えた時代だと思います。
その一方、平安時代は貴族のイメージが強く、浮き世離れした印象を受けがちなのではないでしょうか。

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平安時代の歴史や文学を勉強してきて、現代につながる普遍的な面と、どうにも現代人には理解しがたい面があるようにも思います。
NHKの大河ドラマは、戦国時代に限るようで、平安時代はめったに取り上げられません。やはりわかりにくいのでしょうか。
私は最近、

    創作浄瑠璃

を書いていますが、最近思案しているのが平安時代に関わるものです。
できていないのでなんとも言えませんが、和泉式部とその娘の小式部内侍を素材にできないかと思っています。
この母娘は揃って優れた歌人でしたが、娘が早世してしまいます。
最愛の娘に先立たれる、あるいは先立たれそうになる母の思いが描けないだろうか、と考えているのです。
とても難しいですが、やりがいはあります。
創作浄瑠璃はまだ聴いていただく機会があまりないのですが、いつか

    だしまきの夕べ

特別バージョンとして「あのお店」を借りきって実施できないかな、と思っています。
そういう日を夢見て、平安時代を素材にした創作浄瑠璃を考えていきたい、と思っています。

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