若葉のころ(3) 

1970年のアメリカで“Love Story”という映画が制作されました。あまりにも純粋な恋愛映画で、観ようによってはばかばかしいくらいものでした。しかし、フランシス・レイの音楽と相まってヒットし、翌年には日本でも『ある愛の詩』のタイトルで多くの人が涙を流しました。私も梅田のスカラ座か北野劇場のどちらかに観に行った覚えがあります。生意気な少年でした。
同じ年の夏、今度はイギリスで制作された「大人なんて信じられない!」といわんばかりのやんちゃ坊主たちが痛快に走り回る

    “Melody”

という映画がイギリスからやってきました。イギリスやアメリカでは人気はなかったそうですが、『小さな恋のメロディ』というタイトルで上映された日本では大ヒットでした。私は神戸新聞会館に観に行きました。
『ある愛の詩』の静謐なラストシーンとはうってかわって、Crosby, Stills, Nash & Youngの“Teach Your Children”をバックに草原を手漕ぎトロッコに乗って去っていく場面は特に若い世代に強烈な印象を残したのではないでしょうか。
主人公を演じたのは、ジャック・ワイルド、マーク・レスター、トレーシー・ハイドの3人で、小学生を演じたジャック・ワイルドは私よりも年長でした!
小学生のダニエル(マーク・レスター)がメロディ(トレーシー・ハイド)に一目ぼれして、不思議な友情で結ばれている同級生のトム(ジャック・ワイルド)らにからかわれつつも、最後は小学生ばかりで結婚式を挙げるのです。子どもたちの心にまったく

    無理解な教師

たちは怒るのですが、やはり同級生の科学少年が作った爆弾が見事に炸裂して教師たちを追い払うのです。
この作品の音楽は前述のCrosby, Stills, Nash & Youngは最後の曲だけで、ほとんどはThe Bee Gees の曲を使っていました。
そしておそらく当の Bee Gees が一番驚いたのではないかと思うのが、“Melody Fair”の日本での大ヒットでした。

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そして、“First of May”(若葉のころ)も心が通い合ったダニエルとメロディが墓地を散策する場面のバックに流れていました。
瑞々しい若葉はまだ幼い少年少女そのもので、ひとつのリンゴを仲良く齧り合う二人の様子をよく映していました。
「日本では

  ベルベットにくるまれたような曲

が愛されるようだ」と、先日書いたのと同じインタビューでバリー・ギブが語っていました。なるほどそれはそのとおりだと思います。
それにしても私はこの曲を歌えないのが歯がゆくてしかたがありませんでした。
ところが、不思議なことが起こりました。You Tubeで繰り返しサラ・ブライトマンの歌う映像をじっと観ていたのですが、幸い彼女の顔がアップになることが多かったので口元がよく見え、何度試みても歌えなかったメロディがふっと

    よみがえった

のです。
これにはいささか驚きました。おそらくクラシックの歌唱法なので、音程の具合が口元によく現れるのです。言い換えると、彼女の口の動きを真似しているうちに音がとれるようになった、という感じです。
もちろん自信はありません。いや、たぶん違っているだろうと思います。でも自己満足はできるできごとでした。
この曲は1969年の曲ですが、長兄バリーはまだ22歳、双生児のロビンとモーリスは19歳でした。この年齢で年代に関わらぬ魅力を持ったこんな曲を書き、歌った彼らに私は驚嘆しています。
若葉のころはいい季節です。

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