最後の『上方芸能』(1) 

先日(5月10日付)、関西の芸能を広く対象として守り、支えてきた雑誌『上方芸能』の終刊に際して賛辞を贈る記事を書きました。
ただ、私は最後の第200号を手にしたのが5月14日でしたので、その記事を書いた時はまだ現物を見ていなかったのです。そこで改めて第200号をご紹介しておきます。

    井上圭史さん

の表紙絵は沈まんとする夕日を飛び交う鳥。塒に帰る鳶でしょうか。そして手前には卵から孵ったばかりの鶏のヒナが描かれています。沈み行くものと新たに生まれるものがあり、それは別のものではなく、あるいは渾然としたひとつの命なのかもしれません。
今号のタイトルは「さようなら『上方芸能』ーみんなの思いをこの一冊にー」で、副題に「449人からのさようならメッセージ」とあります。「さよなら」ではなく

    「さようなら」

とあるところがいい音の響きになっています。
宝塚歌劇の植田紳爾さんの「巻頭特別メッセージ」に続いて「449人が綴る別れのことば」が続きます。
おそらく大勢の方が書かれるだろうと思いましたし、また私はこの雑誌には迷惑もかけていますので、寄稿する資格はないと見定めて原稿を書くつもりはありませんでした。しかし編集長からそれはだめだというお叱りのメールをいただき、書かせていただいたのでした。そのあたりは既発表の記事に書いた通りです。

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このメッセージは原稿の到着順に掲載されているのだそうで、私はかなり遅れてお送りしましたから、最後のほうに載っているはずなのです。ところが実際は150番目あたりなのです(面倒なので数えていません・・笑)。ということは、私のあとさらに300人ほどのかたの原稿が届いたことになります。ひょっとしたらあまり原稿が集まらない状態で、編集長その他の皆様が苦労してお集めになったのではないでしょうか。締切近くのころに、新聞にも「寄稿を募っている」ことが紹介されていましたから、まんざらこの推測は間違ってもいないような気がするのです。最後までほんとうにごくろうさまでした。
もっとも、

    よき編集者

というのはそういう苦労をおくびにも出さないもので、広瀬編集長などはその典型的な方だと思います。彼女はこれから大学の教壇で第二の人生を歩まれるようですが、単に芸能の魅力を伝える教師ではなく、編集、ものづくりの観点から有益な指導をされることだろうと思います。人間的にも円満で謙虚な方ですので、きっとうまく行くと思います。
さて、449人のメッセージについては明日に回すとして、そのあとには森西さん、広瀬さん、加藤さんら

    編集部のみなさん

のそれぞれの思いが書かれています。これらについては私が何かコメントをするというようなものではありません。そして最後に木津川先生の「住んでる所がふるさとだ」。ひとつの仕事を立ち上げてそれを維持発展させることがどれほど大変なことかを考えさせられました。

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