武庫川を少し上流へ(2) 

見返り岩をあとにして、さらに上流に向かうと、観音谷川という、これまた小さな川があります。架かっている橋は観音橋(かんおんばし)ですが車を走らせていたら橋を渡っているという感覚にはならないだろうと思います。歩いていてもうっかりすると橋があることなど分からないまま通り過ぎそうです。そして、この川を越えると西宮市になります。
西宮市になったからといって都会に変貌するわけではありません。ただ、川沿いに住宅が増えるようになり、畑なども散見します。道も武庫川からわずかに離れます。
さらにしばらく歩くと、武庫川に橋が架かっています。実は、私は宝来橋のひとつ上流の橋は

    生瀬橋(なまぜばし)

だと思っていました。生瀬橋はなかなか大きな橋で、最近さらに整備されて立派になりました。
余談ですが、この橋の右岸にはかつて大きな工場がありました。今はアサヒ飲料がそのブランドを引き継いでいる、

    ウヰルキンソン

がそれです。「ヰルキンソン」と書けば「ウィルキンソン」と読めそうなのですが、「ヰ」の前に「ウ」の字が入るようです。子どもの頃はじめて見たのですが、工場というものを見馴れていませんでしたので、その大きさに目を瞠りました。このあたりは炭酸を含んだ鉱泉の水脈があって、クリフォード・ウィルキンソンという方が設立した「クリフォード・ウヰルキンソン タンサン鉱泉株式会社」の工場になったのです。宝塚温泉のそばで創業されたそうですが、1905年(明治38)に移転して来られたのだとか。しかしこの工場はすでになく、跡地は大きなマンション群になっています。

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もう少し、余談を続けます。宝塚温泉は「ナトリウムー塩化物冷鉱泉」なのだそうです。といわれても私には何のことかよくわからないのですが、神経痛や筋肉痛、皮膚病などに効能があるとのことです。明治時代にできた温泉街ですが、後に川の左岸にも「新温泉」ができて、それが廃止されたあと、その室内プールであったところを使って上演されたのが

    宝塚歌劇

であったことはよく知られています。瓢箪から駒というか、そういうスペースがよくぞあってくれたものだと思います。
宝塚温泉は炭酸を含んだ鉱泉ということでしたが、そういえば宝塚のおみやげのお菓子にも

   炭酸せんべい

があります。薄っぺらいせんべいで、なんということもないものなのですが、私は小さい頃からこれが好きで、何かのはずみで手に入ると一人でぽりぽり食べていました。地元の土産物なんてかえって普段は食べられないんですよね。今は歌劇の舞台の写真の付いた缶に入っているものもあり、宝塚大劇場の土産物売り場にもあります。
長い余談でした。宝来橋と生瀬橋の間に架かっている橋のことを書こうとしていたのでした。私が長らく存在を知らなかったこの橋(いつ架けられたのかも知りません)を渡って対岸に行くことにしたのです。が、それには大問題が待ち受けていたのでした。

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