武庫川を少し上流へ(3) 

遠くから見ると、無機質ではあってもしっかりした作りに見えるこの橋を私は何とも思わずに渡ろうとしたのです。ところが、橋のたもとまでやってきてひるんでしまいました。
よく山間に

    かずら橋

というのがありますよね。谷の上に架けられた葛の橋。あれは地元の人なら何ということもないのでしょうが、初めてそういうところに行った人は怖くて渡れないのだとか。
私が目の当たりにした橋はそれに匹敵する(というのは大げさですが)のです。もちろん頑丈な橋で壊れるようなものではありませんし、揺れるわけでもありません。その橋が怖いのは「高さ」「狭さ」「欄干の低さ」ゆえです。高さというのはビルの3階にもならないくらいでしょうから渓谷に架かった葛橋とは比較にならないでしょう。ところがこの橋は「こわい理由 その2」「その3」との相乗作用で高く思えてしまうのです。「こわい理由 その2」の「狭さ」はかなりのものです。人が

    すれ違う

ことはできません。といっても一方通行ではありませんので、時として向こうから人が来ることがあります。その場合は一人が横を向いて道を譲り、対向するもう一人は「すみません」といいながらこれまたからだを横にしてお互いのお尻をくっつけるようにしてすれ違うのです。橋の幅はせいぜい70cmくらいのものでしょうか。「怖い理由 その3」の「欄干の低さ」は、小柄なかたなら何の問題もないと思うのです。しかし私にとってはほぼ腰骨あたりの高さなので、からだの上半分が欄干の上にある感じがするのです。

怖い橋
↑こんな橋です

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しかしここまできて「怖いから渡るのはやめる」というのはナサケナイです。覚悟を決めてそろそろと足を出しました。やはり怖くて「やめればよかった」とすぐに反省。
前述のように、前から人が来てすれ違うために道を譲ろうとすると横向きにならざるを得ません。しかも、どうしてもその人に背を向けるようにしますから、目は川を見ることになります。もし下を見ようものなら、そのまま

    吸い込まれて

落ちそうな気がするのです。それだけに、誰も来るな、誰も向こうから来るなと念じながら、手は欄干部を手すりのように持ち、足はガクガクするのをひた隠しにしながら渡るというていたらくです。
左岸に着いて振り返ると、何とも恐ろしい橋を渡ったものだと思います。
左岸は住宅も多いのですが、思いがけず古い屋敷跡があったりして、つい足をとどめてしまいます。川沿いにはどんどんマンションが建っていますが、この屋敷跡もいずれマンションになるようです。

武庫川上流02
↑どういう方がお住まいだったのでしょうか

やがてJRや阪急の

    宝塚駅

に近づき、すっかり街中に戻った感じになります。

宝塚駅前広場
↑阪急宝塚駅前

川の上流には何かがある、桃源郷かもしれないし、渡るのが恐ろしい橋かもしれない。そんなことを思い返しながら、さほど遠いわけでもないのに、ひょっとすると初めて歩いたかもしれない道を散策し、またこの町について知見を持つことができました。

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