紙芝居の実演(2) 

昨年から担当している、小学校教諭を目指す学生に対する「国語」についての授業で、私は朗読や紙芝居を取り入れています。こういうことをするからには当然自分でやってみせなければなりません。実際、朗読はかなり熱心に読んで聴かせましたし、朗読するための

    ボイストレーニング

も先頭になってやってきました。しかし、時間の関係もあったのですが、何よりも自信がなくて、ついに私が「模範演技」をすることはありませんでした。つまり昨年は方法論などを話して、実演そのものは学生任せにしてしまったのです。そうすると、「こうしたほうがいいよ」といくら言ってもそのとおりにはしてくれません。学生もやはり

    恥ずかしい

という思いがあるでしょうし、モデル(指導者の実演)がないわけですから、どう直せばいいのか、感覚的に理解できないでしょう。これは完全に私の失敗でした。
なんといってもにわか勉強の素人ですから、私の演技が「模範」であるわけはありません。しかし、この授業のためだけでなく、自分の興味もあって、紙芝居の技法や理論については、わずかではありますが勉強していましたので、やろうと思えばできたはずだったのです。少なくとも「やってやろう」という学生の意欲を高めるためにも経たでも実演するのが教師たるもののつとめ。それをしないのは卑怯だと、昨年の授業の終わったあと、ずいぶん反省しました。
そこで今年は「必ず自分が実演する!」という決意でこの授業に臨みました。

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あらためて紙芝居の理論書などを読み、図書館に通っては紙芝居を実際に繰ってみて、ここはどのように語るべきか、ここで紙を抜く時には何か工夫したほうがおもしろいのではないか、などと考えていたのです。できるだけ目立たないところでそんなことをしていたのですが、やはり学生も司書さんもうろうろするのが図書館です。「あのセンセ、

    何やってんの?」

と思われたかもしれません。そんな視線にも負けず、図書館に通い続けた挙げ句、先日は家に借りてきて、演出ノートを作成していました。演出は声だけではありません。紙芝居は演技もするのです。紙が演技を。うまく紙を動かしたり、途中で抜くのを止めたり、勢いよく紙を抜いたり、まさに紙ワザです(笑)。
家にもって帰ってきたのは紙芝居だけではありません。「舞台」というのですが、木の枠も借りて持って帰ってきて、実演さながらに稽古していました。
選んだ作品は、2、3歳児向けの「ニャーオン」と小学生向けの「かさじぞう」です。

    「ニャーオン」

は子猫のニャーオンが月を観て、あれを取ろうとして追いかけたり水たまりに映っているところに飛び込んだりするお話しですが、絵もとてもよくできていて、紙芝居をお手本のような、とてもすばらしい作品だと思います。
例えば、表紙に当たる第一紙は、ニャーオンが斜め上を見ている姿が右半分に描かれているのですが、これを途中まで抜く(観客側から見て左方向に抜きます)と右側に次の紙に描かれた月が現れ、画面の左側には先ほどのニャーオンが残っています。するとあたかもニャーオンが月を見上げているかのような絵に見えるのです。

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